国志夢走

Visionを描き、自身の仕事や人生に誇りを持った人であふれ返る国をつくりたい。「みんながプロフェッショナルに出演できる」そんな社会が理想です。

宿坊インターン 高野山で人生について考えてみた

もう約二ヶ月も前のことになるのだが、高野山は密厳院にて幸せについて考える宿坊インターンに参加してきた。今回はその時の話をしようと思う。

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<目次>

・宿坊インターンとは

・兼ねてからの隠居願望

修羅道からの脱却

・俗世から離れるチルアウト

心理的安全性と自己解放

 

 

宿坊インターンとは

宿坊インターンってそもそもなんやねんって思ってるだろうから、まずはその説明を。宿坊インターンとは株式会社gCストーリーが開いているインターンのプログラムだ。この二年くらいで始まった企画で、就活就活していないし幸せを考えるって何やねんっていうツッコミどころ満載の企画だ。でも、参加者はみんなあったかい気持ちになり帰っていく。自分もそのうちの一人だ。

 

高野山のお寺に泊まり込んで初日は仏教についてのインプットをして、二日目は社員と会社がより幸せになるためのプランを考えるという内容だった。

 

 

兼ねてからの隠居願望

僕はこのインターンを知ってすぐに参加したいと思った。理由は様々あるが、1つが兼ねてからの隠居願望を短期間だけでも叶えたいという気持ちからだった。

 

大学二年の夏前、僕は何かを突き詰めていき社会を変えていくような道を選ぶのか、ひたすら知識や経験をして知的好奇心を満たしながら穏やかに暮らす道を選ぶのかを真剣に悩んでいた。変な奴だと思うかもしれないが。笑

 

僕は学生団体で活動しているのだが、来年に経営層になりバリバリ活動していくのか、ぼんやりと本を読みふけりながらひっそり幸せに生きる隠居生活をするのか決めかねていた。元々はバリバリ頑張りたいというタイプではなく、何をするにもほどほどでいいと思っていた人間だった。だからこそ、いばらの道を突き進むような生き方が自分にとって幸せなことなのかわからなかったし、知的好奇心が強かったり考えるのが好きだったからこそただ考えるだけでいたいと思っていたのだ。

 

結局、極めようとする道を選ぶことになる。理由は隠居してから極める道って順番は無理だろうけど極める道を進んでから隠居はできるだろうと思ったからだ。だから僕は晩年まで仕事をし続けるつもりはない。早めにリタイアして教養の海におぼれようと思っている。

 

そんな経緯で隠居を一旦封印したのだが、何ともぴったりな機会があったので喜んで参加したのだった。

 

修羅道からの脱却

初日のインプットのなかで大きなテーマとして六道輪廻というものがある。

一部以下のブログで説明しているので、よかったら読んで欲しい。

jackshima.hatenablog.com

六道のうち、人間道の1つ下の道に修羅道というものがある。修羅とは戦いの神である。争いを繰り返すような世界が修羅道だ。競争心とは、醜いものであり人の下に当たる行為なのだということを仏教を通して知ったわけである。

 

僕は負けず嫌いな人間であり、何かに対して頑張ろうとするときの気持ちも負けないとか競争心が伴うことが多かった。競争心が全て悪いわけではない。だが真に強い人間とは競争心に頼ることなく寛大な心持ちのままに高みへと達することができるのだということに気付かされた。

 

自身を幸福にしながらも進んでいけるような、そんな懐の広い人間であり続けたいなと思えた学びだった。競争心に飲み込まれるのではなくそれすらも取り込んで葛藤しながらも競争を超えた心理状態をつくっていきたい。

 

きっともっと自由に生きれるはずだ。我を捨てるってそんな感じなのかなぁ。

 

俗世から離れるチルアウト

物理的な都会の喧騒から離れることはとても重要である。今回泊まったお寺には縁側があり、燦々と日光が降り注いでいた。そこで寝転びながら作業する時間はなんとも言い難い幸せなひとときだった。

 

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こんな感じ。幸せな感じが十分に伝わるだろう。筆者は白い服で全身に日光を浴びている。

 

もう、細かい悩みなどどうでもよくなってくるのだ。こころ穏やかに暮らせるから、修羅道にも陥らずにすむのだと思う。

 

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これはお寺で出された精進料理だ。精進料理というが客人向けでとっても豪勢だ。もちろん健康的だし、しばらく金欠でひもじい食生活をしていた僕にとってはありがたい以外の何物でもなかった。体に入れるものが良いと、自然と心も磨かれるものだ。

 

ファーストフードしか食べていない時と、こんな温かみを感じるご飯を食べている時とでは感情はそりゃ変わるだろう。

 

宿坊という空間は、ストレスの多い現代社会において重要なチルアウト空間だ。僕も半年に一度は行って気分をリセットしたいと思った。

 

心理的安全性と自己解放

心理的安全性という言葉を知っているだろうか?少し前にGoogleがいいアウトプットと関係が深い要素として提唱して以来話題になっている。今回の宿坊期間中に、競争心が和らいで優しい気持ちで過ごせた理由はその場の雰囲気によるものも大きかった。

 

参加者全員が気持ちのいいやつばかりだったのだ。この場では優しさが尊重されるし誰も傷つけてはこない。その安心感があるからこそ、自然体の自分を曝け出しやすくなるし、それをみて他の人がという具合に連鎖していくのだ。

 

たとえ物理的に空間がリラックスしやすい場所に移動しようとも、人の醸し出す雰囲気が緊張感を持っていればリラックスはできない。

 

 

何か高い目的に向かって頑張り続けながらも、その過程は競争心にとらわれることがなく、ここにいていいのだと思えて自分をさらけ出せる。

 

そんな生き方が幸せなんじゃないかなと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

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