国志夢走

Visionを描き、自身の仕事や人生に誇りを持った人であふれ返る国をつくりたい。「みんながプロフェッショナルに出演できる」そんな社会が理想です。

【実践】組織と個人の目的のインテグレーション

今回は「個人の目的と組織の目的をいかに尊重しあって幸せに活動するのか」をテーマに記事を書くことにする。

実際に所属している団体の夏合宿で実施したコンテンツの流れに沿って紹介する

 

 

なぜ個人と組織の目的を考える必要があるのか?

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今回のテーマにおける前提となる考え方がこの図だ。当たり前のことのようで意外とちゃんと理解していないことが多いのではないだろうか?

 

僕はつい先月、この二つの目的をどちらも尊重しなければならないなと実感した場面に出くわした。

 

ある企業で僕はインターン(実際はインターンというよりはバイトに近いが、最初はそうだと思っていた)をすることが決まった。僕は所属団体で人事をしていることから人事や組織に関係する活動ができるインターンを探していて、そのような経験ができると聞きジョインすることになった。

この時、僕個人の目的は「組織について実践機会を積み学ぶこと」になる。しかし活動が始まってみると人事としての仕事とは程遠く、事業における一人のメンバーとしての活動が待っていた。事業を知らずに最初から人のマネジメントができないという意見はもっともであり、理解はしたが正直期待値のズレは大きかった。

こんな経緯がありモチベーションの低かった僕だが、事前ミーティングと事業に携わる経験を通して見方が変わった。活動しているメンバーが本気で良いパフォーマンスを発揮しようとしていて、顧客に全力で価値を届けようとしていることを目の当たりにしたからだった。この組織がしようとしていることには価値がある。そう信じることができた。それまでの僕は自分の目的ばかりを考えていて組織の目的に歩み寄ろうとしていなかったのだ。

僕が心変わりした理由はそれだけではない。この組織ではフロントまで行動指針や組織風土が浸透していたのだ。マネージャーがいなくともどうすればより良い結果を生むことができるのかを主体的に考えて実行していたし、グッドケースのシェアまで盛んに行われていた。

 

「レベルの高い組織だ」

 

そう感じたし、現場で活動する中でなぜそのレベルの高い組織状態が実現しているのかを学び取ることは自分の目的につながることがわかったのだ。他にも顧客に価値を届けたいという気持ちで活動するうちに自身のエトスが磨かれていく確かな実感があった。

 

この話をまとめると、

①最初は個人の目的しか見ていなかったが

②組織の目的を知ろうとしてみて共感する部分があり

③個人と組織の目的の両方から意義付けをした

ということになる。

この状態は組織の発展にも自身の成長にも寄与できるし、互いに尊重しあえる理想的な関係性が構築されていると言えるだろう。

僕はすべての組織と個人がこのような関係性でつながっている社会が理想だと思う。

 

 

どうこの状態を構築していくか

ここからは実際にどうやって個人の目的と組織の目的を共存させていくのかという話に入っていく。まず「個人と組織の目的のどちらも尊重すること」というグランドルールを確立することがかなり重要になってくる。

  • より良い関係性を築き、皆が幸せに活動するために欠かせない考え方である事
  • 人と人ならできるのに、人と組織になると急に考えづらくなっている事

この二点を中心に丁寧に説明した。

後者について具体的に記載すると、二人の人がいて自分はこんな事がしたい、相手は別のこんな事がしたいという話があるとお互いにどっちのニーズも満たせるような行動はないかと模索する事は自然にできると思う。

それが組織になると、押し付けられている感覚になったり、逆に自分の目的だけを貫き通そうとしてしまう事がよくある。組織の場合は口があるわけではないので主張をしないし、話し合いができるわけでもない。このような内容を伝えた。

 

その現象に対する工夫として、組織に人格をつけてみて成り切って考える事が有効だったりするのだ。下の写真はアイセックの秋国内総会での友人の写真だ。背中にいる人形がKBくん(KBは僕の所属する団体の略称)と名付けられていて、彼が組織だと置き換えてどんな事をしたいと思っているのかを組織目線で考えてみる事をした。

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こうして自分で組織の目的を定義する事で押し付けられているという認識は薄くなると思うし、バイアスを取り除いて考える事ができるのだ。

完成イメージは以下の図の通り。

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下の層から説明していく。

組織の魅力とはその組織が大事にしている価値観であったり、活動をしているうちに感じる良いと思うことが組織の魅力の層。

組織が目指していることや、成し遂げたいこと。存在意義になるようなものがMissionの層。

組織がつくりあげたい理想の社会やみたい光景がVisionにあたる。

 

この組織のピラミッドが完成したら今度は個人のピラミッドについて考察していく。詳しい考察の仕方はまた今度記載するので大まかな流れを紹介する。

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自分の過去を振り返り、共通する考えや決断などを元に自分の価値観を発見する。その発見した価値観から理想の社会を定義してVisionを策定する。その理想の社会をどうすれば実現できるのかを考えてその中でもっともしたいと思える打ち手を探すという演繹的な考察や、自分のしたいことはなにかを考えてみてそれを徐々に誰にどんな価値を与えるのかで合ったり規模感を広げて行くなどしてブラッシュアップする帰納的な考察を通して志を見つける。

 

ここまでで個人と組織の二つのピラミッドが完成した。次はその二つのピラミッドからあなたが組織で活動する目的を見出していく。

 図にすると以下の通り。

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青の目的を達成するには二つのピラミッドの様々な層で比較する必要がある。今自分はどの層においては共感できているのかであったり、目的が合致しているのか、合致してはいないが良いと思えるのか、はたまた相容れないのかを検証していく。

 

 

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自分が良いと思うことを組織も大事にしているのかを比較してみる。ここが合致する場合は大抵あなたにとって居心地がいい組織になっているはずだ。

 

 

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画像のように組織と個人どちらの目線にも立って考えることが大事だ。

赤の視点で考えることに慣れている分、緑の視点を忘れがちなので十分注意が必要である。

 

 さらに別の層で比較していく。

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この二つの図を説明すると、上は組織が目指しているものって確かにいいと思うよって状態で、下は組織が目指しているものって自分の目的にもかなり合致していてつながりが見えている状態になる。

下の場合はそもそも自分がつくりたい理想の社会やなしたいことがある程度見えていないと成り立たない。

会社の理念を聞いた時、なんかいいと思うけどそれ以上でもそれ以下でもないなんてことがあるのではないだろうか?その状態がまさしく上の状態である。悪いことではないのだが、深い共感をするにはまず自分の上位概念を固めて照らし合わせる必要があるのだ。

 

ここまでのステップを踏めば組織と個人の目的のインテグレーションは十分に考察できるだろう。もしも価値観と価値観の比較の時点で合わなくて、組織の目指すものがまあいいかなとも思えないのであればそれはあっていないということになると思う。

 

どちらの目的も尊重し合って高め合える個人と組織の関係性がいろんなところで生まれると良いなと思う。一つの組織が変わればその中の何人もの人の人生も変わるし、それがいくつもの組織に及べば社会が変わる。大袈裟でもなんでもなくそう思う。

 

 

 

 

 

 

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総会の意義とは ~二総を振り返って~

夏合宿の設計と参加などの理由から投稿期間が大きく空いてしまった。これからまた元のペースで発信していく。

 

さて、先日アイセック神戸大学委員会(僕が所属している学生NPO、略称KB)で第二回定例総会が行われた。主に行うことは活動計画のプラン及び予算案の承認、メンバーの入脱会承認である。株式会社ではないので組織の意思決定は株主総会ではなく、全メンバーを議決者とした定例総会(以後、総会)において決定する。

発言は発言権を付与されてからなど堅苦しい時間ではあるが、その分いい効果も多いと改めて感じた。当日を振り返りながら総会の意義を明らかにしていく。

 

 

最初は僕を含んだ経営層が各領域ごとのプランを話す時間がある。この総会という最高意思決定機関において活動計画の承認をもらわなければならないという制度が、経営層が活動計画をしっかりと考察する強制力をもたせている側面がある。特に一総ではYP(Year Plan)の承認があり、役職に就任して間もない能力として未熟な時期に追い込まれながらアウトプットを出すことが短期間での急成長を後押ししていると思う。

 

僕が今回話したのは後期の活動方針とその背景共有、そしてその計画を実行する自分自身の意気込みや思いについてだ。

jackshima.hatenablog.com

この記事で書いているような自分の理想を話したり、その理想と今の活動がどうつながっているのかについて話させてもらった。この「自身の理想と活動のつながり」は大きなテーマとなり、夏合宿において4時間越えのセッションをつくることになるきっかけになった。この内容についても後日記載することとする。

 

 

次はプロジェクトを率いるプロジェクトリーダーの活動計画の承認の時間だ。プロジェクトリーダーごとに語ることは様々だったが、皆感謝と苦労、後悔などいろんな感情を持っているようだった。特にメンバーと経営層の間で板挟みになりながらも、リーダーとしてあり続けるためにもがき苦しんできたことがよく伝わった。

1年前、自分も同じような胸中を打ち明けて泣いたことを覚えている。悔しくて辛い複雑かつなんとも居心地の悪い時間だった。

だからこそ今年はプロジェクトリーダーがこんな思いをせずに済むように支えていきたいと思っていたのにできなかった不甲斐なさに少し凹んだりもしていた。メンバーを愛し続けて活動し続けるプロジェクトリーダーに敬意を持って見方として寄り添っていきたいと改めて思った。

 

 

普段ではなかなか明かされることのない感情をみんなが同じ場をもって知ることができるのは、リーダーとメンバーの心を通わせることにつながる。

U理論で言うとプレゼンテーションにみんなは釘付けになることでダウンローディングからシーイングへと進み、次第に相手の立場になって考えるプレゼンシングを引き起こす。毎回総会の後の打ち上げで、行動の変容を誓ってUの谷を超えるメンバーがいるのは確かだ。

(U理論は以下の記事を参照)

jackshima.hatenablog.com

 

その後にあった退会者のプレゼンテーションはとても印象に残っている。

退会する理由はそれぞれだが、一年間の区切りは三総であり二総で退会するひとは途中で何か他にフルコミットしたいものが見つかったり、団体の価値観と合わないなどが多い。三総の場合は学年による引退のひとが過半数を占める。

 

ある一人のメンバーの話が特に印象深かった。

「自分にはもったいないくらいあったかい場所で。」

もちろん悩みやしんどいこともあっただろうが、それだけしっかりとした居場所を作り上げたプロジェクトをすごく尊敬している。

KBという一つの大きな組織の中に、いろんな居場所があって知らないところですごく感謝したり悩んだりしている。皆が口を揃えて言うのは組織の人の存在への感謝だ。貴重な大学生活の時間を使って活動してくれているからこそ心から良かったありがとうと言ってされる場所であり続けて欲しい。

 

このようなメンバーのプレゼンテーションは各々が団体での活動に向き合わせてくれる。

 

ともにこのKBで活動することは無くなっても、このつながりが大学生かつだけのものではなく、ニュースやメディアでそれぞれの活躍を知り、自分も頑張らないとなと励まされたり、時をしばらくして再開した時に今なそうとしていることや志を変わらず語り合える、そんなKB Mafiaであり続けたいと思った。

 

一年という時間に区切りをつけ、自然とそれまでを省みる。そして感情は揺り動かされ、次の区切りへと思いを固める。

 

 

総会の意義をまとめ直すと

  • 活動計画をしっかりと考察する強制力をもたせること
  • リーダーとメンバーの心を通わせること
  • 各々が団体での活動に向き合うきっかけとなること
  • 区切りをつけて省み、次の区切りへと思いを固めること

になった。

 

次の区切りとなる三総まで、思いを新たにまた進んでいこう。

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玲瓏という言葉を知っていますか

玲瓏という言葉を知っているだろうか?

 

玲瓏

 玉などが透き通るように美しいさま。また、玉のように輝くさま。「玲瓏たる山月」「八面玲瓏
 玉などの触れ合って美しく鳴るさま。また、音声の澄んで響くさま。「玲瓏たるの音」

(コトバンク)

検索するとこのような説明が出てくる。透明感を伴う美しさを表現した言葉である。

僕はこの言葉を時々思い浮かべるようにしている。今回はこの玲瓏という言葉にまつわるストーリーを紹介したい。

 

羽生善治の揮毫

僕が玲瓏という言葉を知ったのは、プロ棋士羽生善治さんがプロフェッショナルに出演していた回を見た時だった。

プロ棋士はそれぞれ揮毫(きごう)を持っている。揮毫とは筆をふるって字を書くことを意味するのだが、プロ棋士の場合はサインのように座右の銘を記すものを指す。

 

 

藤井聡太六段(現在は七段)の揮毫は専心である。一意専心という言葉は人気のある言葉で、脇目も振らず心を一つのことだけに注ぐことを意味する。

 

羽生善治竜王は玲瓏という言葉にどんな意味を込めたのか。

 

心を穏やかに保ち、周囲を見渡せるという意味だ。心に曇りがあるとパフォーマンスは下がる。羽生さんは特にNHK杯などの早指しの試合に強いイメージがある。それは周囲を見渡すことができる落ち着き故なのかもしれない。

 

羽生マジックと言われる想像を超える打ち手の数々は盤面を隅々まで見渡せているからこそなせる技なのだ。

 

 

 

心に言葉を思い浮かべる

僕は玲瓏を初対面の人とお話をする時によく思い浮かべる。特に就活などでよくあるグループディスカッションの前では必ずと言っていいほど考えている。

僕は負けず嫌いで、自己開示をすることへの抵抗が少し強い人間だ。だからこそ初対面の相手と接する時に自己防衛本能が働いたり、負けないようにしようという心理が働き熱くなりやすい。だいたいこういう時はヒートアップしすぎていてエンジンが焼け付くのと同じように空回りしがちである。

こうなりやすいことがわかっているからこそ、僕は玲瓏を思い浮かべる。

高ぶる気持ちを穏やかに、狭くなっている視野を広げてくれる。

自然と不要な競争心は消えていき、いかに良い働きをするか、貢献するかを考えられるようになるのだ。

 

言葉の持つ力は不思議なものだ。玲瓏は、まずその漢字の見た目がかっこいい。文字に色が付いていなくとも自然と青色を想起させる。共感覚に近い。どこか高潔さすら漂わせる気品ある字体が、僕に冷静さを取り戻させてくれるのだ。

 

 

座右の銘を持つこと

 

座右の銘とは生活や仕事、人生においてしっかりと心に留めておく言葉という意味である。これはVisionに似ていて、無理やり持とうとするものというよりも自分のありたい姿を想起させてくれるおまじないだと思えばいい。

名は体を表すという言葉がある。

自分がありたい姿であるために助けてくれる言葉を見つけることをお勧めする。

 

 

 

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【解説】U理論

U理論とはイノベーションを引き起こすため、人の内面状況に着目して出現する未来から学習するという一風変わった思考の理論の事だ。難解であり感覚的なものが多いため、自分自身が理解するためにもまとめることにする。

 

過去から学ぶのか、未来から学ぶのか

この世にはジグソーパズル型の問題とルービックキューブ型の問題という二つの問題がある。

ジグソーパズル型の問題とは、手間がかかるが時間をかけていけば必ず前進し解決可能である問題のことを指す。煩雑な問題と言える。

一方でルービックキューブ型の問題とは、理想は明確だが相互依存関係が存在し、構造を理解しない限り解決できない問題の事を指す。複雑な問題と言えるだろう。

ルービックキューブ型の問題にこそU理論が求められる。

やり方の工夫や過去からの学びを元にPDCAを回すことでは解決しづらく、howやwhatではなく行動の源となるその人自身whoの考え方などといった内面状況を変容させることで解決を目指す必要があるのだ。

 

 

U理論のステップと超えるべき壁

なぜU理論というのかというと、下の図にある通りUの字を描いて内面状況を変化させていくからである。僕も最初は何かの英語のイニシャルだと思っていたので拍子抜けしたのを覚えている。

それでは順番に説明していく。

 

 

ダウンローディング(Downloading)

過去の枠組みにとらわれて目の前の事象を歪めて捉えてしまうことだ。スタンスが悪いという状況を思い浮かべてもらえるとわかりやすいだろう。話を聞きながらオチを先読みして聞いている、次に自分が何と言おうかを考えながら話を聞いているときなどが最たるダウンローディングな状態と言えるだろう。

これでは新しい考えは生まれないことは容易に想像ができるだろう。

次の段階へと進むためには、自己判断を保留することが大事だ。これが図におけるVOJ(Voice of judgment)を意味している。どうせこんなことを言うのだろう、この人は大したことがない、そんな過去の経験に基づく評価や判断を一旦保留して聞き入れてみる姿勢が必要なのだ。

 

観る(Seeing)

VOJを抑えて目の前の事象に集中して意識を向けられている状態だ。過去の枠組みや前提を覆すデータに触れた瞬間を指す。一瞬の状況である。ここでやっと素直に思考することができるようになっている。

ここから次の段階に移るためには、過去にしてきた判断の根源となる諦念や否定的な決めつけから脱却する必要がある。これをVOC(Voice of cynicism)と呼ぶ。

 

感じ取る(Sensing)

相手の視座に立って考えることを指す。相手の立場に立って考えてみることで、その人が見ている景色や感じていることにシンクロするようなイメージだ。この辺りからかなり抽象的でわかりにくくなってくる。人の靴を履いてみる感覚に近いと著書では説明されていた。この段階でやっと心を開くことができるようになっている。

次の段階に移るには、現状打破をするために腹をくくって何かを捨てるというリスクテイクが必要だ。その恐れをVOF(Voice of fear)という。

 

プレゼンシング(Presencing)

Uの底に位置する。恐れながらも腹をくくって過去の前提や枠組みを取っ払い深淵に至る。ここを超えていくことで新たな考え、イノベーションが出るとされている。取っ払った空白に新たに感じ取ったことが入っていき、次のステージへと進んでいく。

 

結晶化(Crystallizing)

未来の最高の可能性からビジョンと意図が明らかになっていく意識の段階。過去の枠組みから解放されて価値観が変わることにより、自然と望ましい未来(ビジョン)が見えてくるのだそうだ。これが出現する未来という言葉に言い換えられている。

 

プロトタイピング(Prototyping)

結晶化までの段階は意識やイメージの話で、ここからは試行錯誤しながらアウトプットを出すプロセスである。これまでの段階の進歩を踏まえた試行錯誤である。

 

実践(performing)

毎回新鮮な気持ちで実行し続けることができる状況を指す。慣れきってしまい、無思考で実践しているとダウンローディングに戻ってしまっている。本では演歌歌手が毎回新鮮な気持ちで歌い、毎回違うように感じるという例をあげていた。

 

 

チームや組織の関係性に応用

これまでU理論の流れを紹介してきたが、いまいちどう活用すればいいのかわからないというのが正直なところではないだろうか?チームや組織に応用する例があったので紹介して締めくくる。

 

僕の所属している学生団体の合宿でよく存在するコンテンツにナイトトラックという時間がある。ナイトトラックとはチームの仲間に対して今まで活動をしてきて打ち明けられなかった本音を伝え、向き合うことでよりチームとしてレベルの高い集団になるという時間である。本音を言わず、表面的な仲の良さを保ってしまうことはよくあるだろう。そのままでもある程度の信頼関係は築けるしパフォーマンスを発揮できるかもしれないが、最高のチームにはなれない。

 

チームへの応用

  • まずは自分が達観しているという事実を自覚してダウンローディングを解除。
  • どんな風に自己正当化しようとしているか書き出すことで観る。
  • 相手の主張の具体的な背景を想像することでセンシングをする。
  • このまま変化せず時が経つとどんな結末になるか想像し、現状打破のために自分はどう一歩を踏み出すのか考えプレゼンシングする。
  • どう改善していくのかチームで施策を共創造することでプロトタイピングする。

 

このようにU理論を元に過去の思い込みを取っ払い、新たな関係性を築くことに活用できるのかもしれない。

 

個人的には、何か物事の始まりや内省をするときにダウンローディングしないことを意識することがとても有用だと思う。

ぜひ実践してみてほしい。

 

 

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日本人はなぜ花火大会に行きたがるのか?

先日、10年ぶりに花火大会に学生団体の後輩たちとともに行ってきた。 すごく楽しかったので行ってよかったなぁと思ったのだが、どうしてこんなに満足しているのか、これだけ多くの人が集まる一大イベントになるのかが気になったので考えてみた。

 

 

 これは花火大会の帰りの電車内での僕のツイートだ。

"共感覚"が味わえるから花火大会に行きたいのではないかという考察だ。

調べてみたところ共感覚とは文字に色を感じたりと通常の感覚とは別の感覚も作用する知的感覚のことを言うらしいので、言葉が間違っていた。

同じ感情を共有しているという感覚や一体感を伝えたかった。

人混みで鬱陶しいという側面もあるが、同じ景色をみんなが見つめて感動しているという空間そのものに付加価値があるということだ。

 

ライブもアーティストが好きだと思う人が集まり、パフォーマンスを見て感動する。見知らぬ隣の人も集中してステージを見ている。人間は共感を求めるし共感で喜ぶ生き物だ。

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マズローの五段階欲求でいう承認の欲求と近いのだと思う。

 

花火大会の魅力は一体感だけではない。

花火自体の美しさについてはどうだろう。 なんで花火を綺麗だと感じるのだろうか?

 

歴史を遡ると、江戸時代から花火大会は存在したそうだ。これだけ長い間続くということは花火というものの特性に日本人が好む理由があるはず。

三つの理由が思い浮かんだ。

  • "間"を愛すること
  • 花を想起させる儚さ
  • 夏という季節に合わさっていること

 

"間"を愛すること

"間"を愛することとはどういうことか。沈黙をよしとする下地が日本にはある。

用例を見てみよう

筆者の文字の背景に含まれる感情に思いをはせることを行間を読むという。他にも間が悪い、居間、世間など様々な言葉に間は用いられている。

 

共通するのは間をただの空白とせず、その中に意味合いを感じ取っていることである。

 

沈黙は思索に耽ることができる価値あるものとしているのだ。

 

花火は打ち上がってから火花が広がるまでに間がある。その間には静寂があり、固唾を飲んで見つめるという楽しみがあるのだ。中国には爆竹という火薬を用いた一種の文化があるが、間など皆無だ。日本人は花火を派手にぶっ放せば喜ぶわけではないのだ。

 

花を想起させる儚さ

花火というだけあり、当然花と同じ共通点を持つ。花のような形をするのもあるが、散ってしまうという側面に着目したい。

日本人は桜をこよなく愛するが、それは時間が限られているという刹那性に魅力を感じているからだ。美は永遠には続かない、その儚さや刹那性が日本人を魅了する。

花火も綺麗に打ち上げられたと思ったらすぐに煙を残して消えてしまう。最後に残る煙の感じが好きだという人もたくさんいるのではないだろうか。線香花火が徐々に垂れてきて落ちるのも間と儚さが相まって心を動かす。

蝉もその寿命の短さ故に儚さの象徴といえるだろう。松尾芭蕉の俳句に「静かさや、岩にしみ入る、蝉の声」とあったり、空蝉という言葉があったりと数ある虫の中でも関心を寄せていたことがわかるだろう。

花火には日本人が愛する儚さを含んでいるのだ。

 

夏という季節に合わさっていること

日本において季節を象徴する行事は愛される傾向にあるといえる。俳句は季語という四季を司る言葉を必ず入れていなければならないし、食物の旬について考えていたりと季節の移り変わりに敏感なのが日本人だ。春のお花見、秋のお月見は季節を象徴するイベントであり、現代でも見られる行事である。

花火大会はなぜ夏の象徴になることができたのか。

  • お盆の存在
  • 気温
  • 儚さロス

が夏に花火が行われ続ける理由だ。

 

お盆は先祖があの世から帰ってくるという古くからの慣習であり、送り火という先祖を送り返す行事が存在する。

 

実はこの送り火と同じ意味を花火も持っている。だから慣習的にお盆のある夏に花火は打ち上げられるのだ。

 

気温は言わずもがなだ。暗くならなきゃ花火は見えない、夜でも寒くないようにと考えれば夏に白羽の矢が経つ。

 

最後に儚さロスだが、これは完全に僕の想像である。先ほど桜の儚さについて述べた。夏は青々と草木が育つ刹那性とは縁遠い季節だ。秋冬は草木は枯れていくため感じることができるだろうが、夏は少ない。だからこそ蝉が着目されるのかもしれない。この儚さの足りない季節に花火を打ち上げることで儚さロスを解消しようと考えたのではないだろうか?

 

ここまで紹介したような理由から夏=花火という季節の象徴を勝ち取ったのだ。

 

 

最後の切り口としてイマドキな理由を挙げる。それは花火大会がステータス化されるコンテンツの地位を確立しているからというものだ。

jackshima.hatenablog.com

かつて美意識についてのブログを書いたのだが、これを書こうと思ったきっかけであるweekly ochiaiで山口周さんがゲストで来られた回の発言が花火でも当てはまることがわかった。

落合陽一が「美術館に行ってもパシャパシャ写真ばっかり撮って、ちっともちゃんと鑑賞していない人が多い」と発言していた。

ここには"〇〇という絵をみたい"のではなく、"〇〇という絵を見たことがある"というステータスを求めている心理が表れている。

インスタ映えなどは最たる例だろう。花火大会は、夏には当然行くべき行事であるというステータス化が確立されているのだ。

クリスマスには恋人とデートに行かなくてはならないなんて文化は日本固有の変わった文化である。しかし、実際いけないとなんか不愉快な気分になるし(僕は去年ぼっちマスでした)メディアもこぞって特集している。このように日本にはステータス化されたものが幾つかあり、その強制力はすごいものがあるのだ。特に今年は「平成最後の夏」という強烈なテーマが追加されているためさらに拍車がかかったのではないだろうか?

 

 

 

ここまでいろいろ考察したけれど、綺麗だったし楽しかったから本当に満足している。日本人に生まれてよかった。

 

 

 まとめ

なぜ日本人は花火大会を好むのか?

・共通の感覚、一体感を感じられることが魅力

・間が存在すること

・儚さを感じられること

・夏の風物詩になることができたこと 

・花火大会がステータス化を確立していること

 

 

 

皆がプロフェッショナルに出演できる社会

 今日はいつもとは違い、目次も何も無くただただ良いなと思う社会像について書く。

過去にあげた記事が関連している部分もあるが、再度自分の理想の社会をまとめ直してみた形になる。

 

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これから作っていくべき社会は画像の通りだ。ちなみに僕はとてもプロフェッショナルが好きで、いつか出演するぞと決めている。

 

この世界を理想とした背景は幾つかある。

jackshima.hatenablog.com

このブログはかなり関係があるので参考にしてほしい。

 

画像の社会は僕なりの理想の社会に違いないのだが、前提として必要となる社会の仕組みがある。

 

それは他者にどれだけ幸せを生み出したかで評価されるという仕組みだ。

 

これがあることで、世の中の格差は縮まる。

今の社会はお金を持つ人にサービスを売り出し、お金を得る仕組みである。お金を持つ人がどんどん勝ち続けていく社会だ。これでは救われるべき人に救いの手は差し伸べられない。どれだけお金を稼いだかではなく、どれだけ幸せを生み出したかで評価する仕組みができれば今まで価値を享受できなかった人に価値が行き渡るようになる。

今十分豊かな人に価値を提供するのと、今困窮している人に価値を提供するのとでは後者の方が圧倒的に生み出されている幸せは大きいだろう(それを定量的・可視化して示すことが難しい)。幸せを生み出したことで評価される仕組みが必要なのだ。

 

 

この仕組みに近いと考えたのが、トークンエコノミーだ。

国家に限定されていた貨幣の発行は解放され、自分でトークンという貨幣を発行し独自の経済圏を築くことができるようになる。こうして大きな一つの経済圏ではなく複数の経済圏が存在する社会になることで、自分の個性や価値観に応じて経済圏を選んで勝負できるようになるのだ。

 

 

一つの原則が夢物語ではないと思わせてくれる。それは、お金の効用は逓減であるのに対し、評判の効用は逓増であるということだ。

100円持ってる人に一万円を渡す時と、100万円持ってる人に一万円を渡す時とでは喜びは違うだろう。どんどんお金への喜びは減っていくのだ。

それに対して評判は際限なく求められていくため、逓増である。

アメリカの億万長者は慈善事業に巨額をつぎ込むが、あれはお金をたくさん持っているからすごいという評判は得切った上でさらなる評判を得たいという人間の特性から行われていることだと思う。(偽善だとか言っているのでは無くて、自然と社会的なことをしようという気持ちに人はなっていく特性を持っているという話だ。)

しかし大多数の人間はそこまで稼ぐことはできないため、お金に伴う評判を追求し続けて終わってしまう。今の社会はお金を稼ぐことと評判の向上が一体となっているからお金を稼ぐことに腐心してしまっているのだ。

 

 

わかりやすく会話で例えると、

「〜は年収2,000万円なんだって。」「すごいなぁ、俺はまだ800万円だわ」という会話から、「〜は昨日500人を幸せにしたんだって。」「すごいなぁ、俺は200人だった」という会話へと変えていきたいのだ。

 

 

これからはトークンエコノミーの発展により様々なお金と経済圏を選べるようになり、お金の価値が相対的に低下するとお金と評判が一致しなくなる。この状況が生み出せれば、他者にどれだけ幸せを生み出したかで評価される社会は大きく実現に近づく。

生活する上でのお金の悩みが減るため、お金をいっぱい持ってなくても別に幸せに生きれるのならばいいじゃないか、もっと自分のしたいことをしていこう、人に幸せを与えて生きていこうってパラダイムシフトが起こせると思うのだ。

 

 

前提の仕組みを証明したところでここから、皆がプロフェッショナルに出演できる社会の話に入っていく。

 

 

皆がプロフェッショナルに出演できる社会に込めた思いを説明する。

プロフェッショナルとはNHKのテレビ番組で、その道を突き詰めている人の仕事の流儀に密着取材するドキュメンタリー番組である。

出演者は皆、己の仕事に誇りを持っていて生涯の生業として極めている。メンタリティや矜持が崇高で、見る人に憧れを抱かせる。仕事の貴賎はなくどれだけ顧客や事業に真剣に向き合っているかが基準である。だから、医者だけでなく清掃員、NPO職員、猟師など出演者の職業は多岐にわたっている。

 

 

皆が自分の仕事を誇りに思い、顧客や事業に真剣に向き合って生きている社会はきっと幸せだと思うのだ。それだけ没頭できるものが見つかり、その生き様だけで人を感動させる。価値を生み出すことに真剣である。そんな人で溢れかえった社会を僕はつくりたい。

 

先ほどトークンエコノミーによって経済圏が増えると述べたが、そんな社会でリーダーとなり社会を変えるには、自分はどの道で生きていくのかを考えてやりたいことで生きていかなくてはならない。つまりは志を明確に持つ必要があるということだ。

 

 

今後いろんな手段でお金が稼げるようになり、もしかするとベーシックインカムが実現するかもしれない。そうなると自分のためだけにしたいことだけをして、社会という船の乗組員として悠々自適に暮らす人間が出てくるだろう。みんなが乗組員だと船は沈没する。これから教育を通して輩出すべき人材は社会という船を動かす人だ。ただ漫然と船に乗って過ごすのではなく、動かして生きることこそが幸せなんだとその選択肢をつきつけることこそが使命だと思う。

 

ある時は船の乗組員でも構わない。だが何かしらの船を一つは本気で動かしている。それが常識になる社会は皆がプロフェッショナルに出演できる社会だとおもう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人々を魅了するマフィア思想のただしさ

[目次]

 マフィアとは

 Paypalマフィアへの憧れ

 同じくマフィアを志す数多くの組織

 松下村塾

 アイセック

 CRAZY

 ソフトバンク

 後継者ではなく後発者

ロマンとそろばん

 

マフィアとは

本記事はマフィア思想について書いていく。まずはそもそものマフィアとは何かということを知ることから始めよう。

マフィア 
  1. イタリアのシチリアで法の秩序に従わない、やくざ仲間。アメリカで、イタリア系移民を中心にした犯罪組織。さらに広く、暴力的犯罪組織。

このように、本来のマフィアとはアウトローで怖い集団、日本でいうヤクザになる。

今回のマフィア思想とはこの意味でのマフィアではなく次に紹介するpaypalマフィアからとっている。

 

 

 

 

paypalマフィアへの憧れ

 

paypalマフィアとは、インターネット決済の大手であるpaypalのメンバーから次々と世界に影響を及ぼすようなサービスを展開する起業家が輩出されたことを元に呼ばれるようになった言葉である。

実際に輩出された人物を見てみると

このようにそうそうたるメンバーがいることがわかる。

 

僕はこのような同じ場で同じ時を過ごした集団から続々と社会を変えるような人材が輩出されていく、というマフィア思想に憧れを抱いている。純粋にかっこいい。

 

 

同じくマフィアを志す数多くの組織

paypalマフィアと似たような組織は実は他にもある。そのような組織を紹介していく。

 

-松下村塾

 

和製paypalマフィアといえば松下村塾をあげる人は多いのではないだろうか?

吉田松陰が創設した私塾であり、幕末の志士を数多く輩出した。

他にもまだまだいるのだが、内閣総理大臣が出ていることから凄さは伝わるだろう。

吉田松陰自身が教鞭をとった期間は短く、安政の大獄で処刑されているため本当に短い時間で社会を変える人材が育成されたことがわかる。

 

 

-アイセック

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僕が所属している学生団体のアイセックはpaypal松下村塾のように、社会を変える人材を輩出するプラットフォームになりたいと考えている。

組織のmissionも"to be the KB mafia"を掲げている。まだまだこれからだが、徐々に社会を変えていくような人材が輩出されはじめている。

ユーグレナの出雲社長、小泉総理、ビルクリントンなどがよくあげられる著名なOBになる。

僕や同期も早く肩を並べられる存在になっていきたいと強く思う。いつかKB Mafiaと周囲から呼ばれるようになることが目標だ。

昆虫食で栄養不足をなくそうとしたり、NPOに資金が流れる仕組みを開発していたり、他にも魅力的な仲間がいるので期待していてください。

 

 

-CRAZY

僕が最近関わらせていただいている、株式会社CRAZYという会社もpaypalマフィアと似たような考えを持っていると思う。

2000社で100億円を立てるという構想を持っていて、オーダーメイドで人生が変わる結婚式をつくり上げるcrazy weddingだけでなくケータリングのcrazy kitchenなどを生み出している。

組織文化や体制がとても成熟していて、同じ価値観を共有した仲間が増えていくことでどんどん大きくなっていくと思う。

 

-ソフトバンク

 

ソフトバンクは先ほど紹介したCRAZYと同じように、個人個人というより企業グループとしてマフィアを形成していこうとしている組織だと思う。

 

孫社長ソフトバンクを300年成長し続ける会社にするための"群戦略"という構想を発表したことをご存知だろうか?

 

群戦略とは、多数の戦略的提携グループをグローバルに作り上げていくことで、30年で成長の限界を迎えると言われるIT企業の特性を打破しようという構想である。

 

最たる特徴がブランドを統一せず、独立採算を取ることである。下部組織にしないことで、業界トップと繋がれたりのちに売却しやすいというメリットがあるからだ。

財閥の場合は下部組織として抱え込むことでグループ会社としており、違いが見られる。

 

この体制が成り立つのは理念とVisionを共有できているからこそであり、容易なことではない。

 

 

 

 

後継者ではなく後発者

ここまで紹介した組織に共通する点は後継者ではなく後発者を生み出しているという点にあるだろう。

 

後継者というのは、社長が次の社長を育てるというように同じ組織を引き継いでいく存在だ。

 

後発者とは、同じ会社を継ぐのではなく新しいジャンルや会社を作っていき、将来肩を並べてともに仕事をしていくような存在になる。

 

落合陽一の日本再興戦略にもリーダー2.0として後継者ではなく後発者を育てることと書いてある。松下村塾の塾生は次の塾長になっているわけではない。アイセックも大学生活の終わりとともに卒業する。後継者ではなく後発者を育てることに意義がある。

 

後発者でも仲間であり続けられる理由は孫社長の群戦略で説明したように理念やVisionを共有しているからだ。

共通善を有した集団がそれぞれの場所に散らばって活躍することで社会全体に大きな影響を及ぼしていくことができる。共通善を持っているからこそ業界が違えど共創ができる。これが僕がマフィア思想と呼んでいるものだ。

 

 

 

ロマンとそろばん

ここまでマフィア思想について説明してきたが、とてもロマンがあるように聞こえたのではないだろうか?仲間が各々の場所で社会を変えている、そんな規模や影響力の大きさにロマンを感じる。

このロマンは人々を惹きつけるし、情景をイメージさせるからこそマフィア思想そのものが強力なMissionになり得るのだ。

 

そして、マフィア思想は理にかなっている。優秀な人材を内側に溜め込むのではなく、輩出していくことで新たな事業が生まれる。共通善を持っているからこそつながることができて社会を変えることができる。変化ができるからこそ長く続いていけるのだ。

 

ロマンとそろばん、どちらも兼ね備えているからこそマフィア思想はただしいのだ。

 

自身の思想に磨きをかけ、共通善を有したマフィアを作っていこう。