国志夢走

Visionを描き、自身の仕事や人生に誇りを持った人であふれ返る国をつくりたい。「みんながプロフェッショナルに出演できる」そんな社会が理想です。

皆がプロフェッショナルに出演できる社会

 今日はいつもとは違い、目次も何も無くただただ良いなと思う社会像について書く。

過去にあげた記事が関連している部分もあるが、再度自分の理想の社会をまとめ直してみた形になる。

 

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これから作っていくべき社会は画像の通りだ。ちなみに僕はとてもプロフェッショナルが好きで、いつか出演するぞと決めている。

 

この世界を理想とした背景は幾つかある。

jackshima.hatenablog.com

このブログはかなり関係があるので参考にしてほしい。

 

画像の社会は僕なりの理想の社会に違いないのだが、前提として必要となる社会の仕組みがある。

 

それは他者にどれだけ幸せを生み出したかで評価されるという仕組みだ。

 

これがあることで、世の中の格差は縮まる。

今の社会はお金を持つ人にサービスを売り出し、お金を得る仕組みである。お金を持つ人がどんどん勝ち続けていく社会だ。これでは救われるべき人に救いの手は差し伸べられない。どれだけお金を稼いだかではなく、どれだけ幸せを生み出したかで評価する仕組みができれば今まで価値を享受できなかった人に価値が行き渡るようになる。

今十分豊かな人に価値を提供するのと、今困窮している人に価値を提供するのとでは後者の方が圧倒的に生み出されている幸せは大きいだろう(それを定量的・可視化して示すことが難しい)。幸せを生み出したことで評価される仕組みが必要なのだ。

 

 

この仕組みに近いと考えたのが、トークンエコノミーだ。

国家に限定されていた貨幣の発行は解放され、自分でトークンという貨幣を発行し独自の経済圏を築くことができるようになる。こうして大きな一つの経済圏ではなく複数の経済圏が存在する社会になることで、自分の個性や価値観に応じて経済圏を選んで勝負できるようになるのだ。

 

 

一つの原則が夢物語ではないと思わせてくれる。それは、お金の効用は逓減であるのに対し、評判の効用は逓増であるということだ。

100円持ってる人に一万円を渡す時と、100万円持ってる人に一万円を渡す時とでは喜びは違うだろう。どんどんお金への喜びは減っていくのだ。

それに対して評判は際限なく求められていくため、逓増である。

アメリカの億万長者は慈善事業に巨額をつぎ込むが、あれはお金をたくさん持っているからすごいという評判は得切った上でさらなる評判を得たいという人間の特性から行われていることだと思う。(偽善だとか言っているのでは無くて、自然と社会的なことをしようという気持ちに人はなっていく特性を持っているという話だ。)

しかし大多数の人間はそこまで稼ぐことはできないため、お金に伴う評判を追求し続けて終わってしまう。今の社会はお金を稼ぐことと評判の向上が一体となっているからお金を稼ぐことに腐心してしまっているのだ。

 

 

わかりやすく会話で例えると、

「〜は年収2,000万円なんだって。」「すごいなぁ、俺はまだ800万円だわ」という会話から、「〜は昨日500人を幸せにしたんだって。」「すごいなぁ、俺は200人だった」という会話へと変えていきたいのだ。

 

 

これからはトークンエコノミーの発展により様々なお金と経済圏を選べるようになり、お金の価値が相対的に低下するとお金と評判が一致しなくなる。この状況が生み出せれば、他者にどれだけ幸せを生み出したかで評価される社会は大きく実現に近づく。

生活する上でのお金の悩みが減るため、お金をいっぱい持ってなくても別に幸せに生きれるのならばいいじゃないか、もっと自分のしたいことをしていこう、人に幸せを与えて生きていこうってパラダイムシフトが起こせると思うのだ。

 

 

前提の仕組みを証明したところでここから、皆がプロフェッショナルに出演できる社会の話に入っていく。

 

 

皆がプロフェッショナルに出演できる社会に込めた思いを説明する。

プロフェッショナルとはNHKのテレビ番組で、その道を突き詰めている人の仕事の流儀に密着取材するドキュメンタリー番組である。

出演者は皆、己の仕事に誇りを持っていて生涯の生業として極めている。メンタリティや矜持が崇高で、見る人に憧れを抱かせる。仕事の貴賎はなくどれだけ顧客や事業に真剣に向き合っているかが基準である。だから、医者だけでなく清掃員、NPO職員、猟師など出演者の職業は多岐にわたっている。

 

 

皆が自分の仕事を誇りに思い、顧客や事業に真剣に向き合って生きている社会はきっと幸せだと思うのだ。それだけ没頭できるものが見つかり、その生き様だけで人を感動させる。価値を生み出すことに真剣である。そんな人で溢れかえった社会を僕はつくりたい。

 

先ほどトークンエコノミーによって経済圏が増えると述べたが、そんな社会でリーダーとなり社会を変えるには、自分はどの道で生きていくのかを考えてやりたいことで生きていかなくてはならない。つまりは志を明確に持つ必要があるということだ。

 

 

今後いろんな手段でお金が稼げるようになり、もしかするとベーシックインカムが実現するかもしれない。そうなると自分のためだけにしたいことだけをして、社会という船の乗組員として悠々自適に暮らす人間が出てくるだろう。みんなが乗組員だと船は沈没する。これから教育を通して輩出すべき人材は社会という船を動かす人だ。ただ漫然と船に乗って過ごすのではなく、動かして生きることこそが幸せなんだとその選択肢をつきつけることこそが使命だと思う。

 

ある時は船の乗組員でも構わない。だが何かしらの船を一つは本気で動かしている。それが常識になる社会は皆がプロフェッショナルに出演できる社会だとおもう。