【アゼルバイジャン①】旅人には居心地が悪いほどの都会で、僕はチェスの才能に目覚める。
リアルタイムはパレスチナ自治区、ベツレヘムに行ってきました。
イスラエル側よりも街並みが少しボロかったり、物価が半額になっていたり。
隣接しているのにこうも違うのかと思うところがありました。
一方で多くの店と人が歩いていて、しっかり生活が回っているんだろうなと感じたりある程度の安全は保たれているのだろうなと感じました。
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僕の乗る飛行機はアルマトイから深夜2時に出発、現地に朝5時前到着というしんどい便だ。
安い飛行機を予約するため、フライト時刻は大抵早朝か深夜になる。
事実この記事を書いている今も空港泊をしている。
夜中の便にも関わらず機内食が出され、睡眠が途切れ途切れ。
かなりの寝不足状態で首都バクーに降り立った。
アゼルバイジャンはVISAが必要な国なのだが、日本人はなんと無料で取得できる。しかもこの待遇は日本だけ。
昔国の偉い人が日本に視察に来て、その発展ぶりに関心したそう。そんなエピソードもあって親日なのだそう。
なぜ僕がこの国に来たか。それは実はお金の節約のためだった。
これから僕はトルコのイスタンブールまで行こうと思っている。
トルコに隣接してジョージアという国がある。
陸路でジョージアを経てトルコを横断するプランだ。
早朝にバクーに着いてその日の夜行でジョージアまで行けば、宿代もかからないし安く済むというわけだ。
ということであんまり期待していなかったのだが、想像をはるかに超える綺麗な街並みを持つ国だった。
空港の時点でだいぶ綺麗、そして入国審査官が美女だらけ。007っぽい感じ。
この時点でだいぶ好きな国になってる。
通貨はマナト、1マナトだいたい60円。物価は決して安くなく日本と大差がない。
両替を済ませる。
タクシーの勧誘がすごいが、日本と同じ価格のタクシーなんかに乗れるはずがない。
空港から出ているバスなら100円くらいで市内まで行けるので、絶対にそっちにしよう。
カードを買ってチャージしなくちゃならないのだがそもそもカードが売ってない...
困っていたらおじさんが察してくれたのか僕の分もチャージして乗せてくれた。優しい...
簡単に朝食を済ませて行動開始!
1日の滞在でしようと思っていたことは、
・旧市街地の散策
・乙女の塔に登る
・カスピ海をぼんやり眺める
・フレイムタワーを見る
この4つ。ちゃんと達成できた。
旧市街地は歴史を感じさせる石畳のある街並み。それ以外の場所はさながらヨーロッパ。この国はオイルマネーで潤っているので、比較的裕福なのだろう。
F1のコースにもなっているらしい。モナコGPみたいな感じで街を走るんだとか。F1のレースが行われるというだけで裕福な国だとわかるだろう。
街を歩いていると突如現れたのが路上巨大チェス。
おじさんが二人で対決してる。
時間は有り余っているので見物していると、勝利を収めたおじさんがやろうぜと誘ってきた。
言葉は通じなくても遊べるのがゲームのいいところだ。
僕はチェスの経験はほとんどなく、動かし方しか知らなかった。
参戦する前におじさんたちの二試合を見て、なんとなく考え方は抑えた。
将棋の経験は結構あったので挑戦することに。
第一試合、どんどんコマを取られていく。
やっぱ勝てないよなぁと思ったのだが、おじさんがミス。
まさかの頓死で勝利を収める。
将棋と違って合駒ができないから、意外と簡単に詰むのだ。
筋を効かせるのが重要そう…(にわかがすみません。)
大喜びでギャラリーにガッツポーズを送る
(結構見物してる人がいた。国際試合だ、負けるわけにはいかない笑)
待ったをしたそうだったが、せずにもう一試合しようと誘われる。
第二試合、だんだん僕が慣れてきたのか展開は拮抗してくる。
しかしクイーンを取られ、敗北。
一勝一敗で仲良く終わろうと思いバイバイというと、ラスト1ゲーム。じゃないと勝ち負けがつかないだろう?と言わんばかり。
一試合目の負けが自分のミスで負けたから、普通にやれば俺が勝つんだって感じがちらついて見えた。
おおそうですか、そっちがその気ならやってやりましょう。
それで負けたらギャグだぞ!
否定することは楽だぞ!
負けてなくなよ!(red eyeのバース)
第3戦、これがファイナルマッチ。
これまた互角の戦いを繰り広げるが、僕の手がどんどん冴えてくる。
最終的には盤上の駒が互いにほとんどなくなるものの、残されたルークとナイト、クイーンの3つでキングを追い込んで僕の勝利。
おじさんは少し悲しそうな顔をしていたが、握手。ナイスゲームと互いに健闘をたたえる。
戦いの中で急成長した自分は天才なのかもしれない(違いますw)。
日本人やるじゃないか!とギャラリーに思わせることができてよかった。
チェスの才能に目覚めた僕が次に向かったのは乙女の塔。
バクーには世界遺産がいくつかあり、その一つだ。
メイデンタワーとも呼ばれていて謎が多い建造物。
一説によると政略結婚を嫌がった娘が、この塔の上から身投げしたとか。
階段がずっと続いていて、中にはホログラムの展示など工夫が凝らされていた。入場料は900円くらい?だけど僕は学割が使えて300円くらいで登ることができた。
どこの入場料も少し高めだが、国際学生証で学割が効いた。
塔の最上階からはカスピ海とフレイムタワーを綺麗に見ることができる。
バクーを一望するにはもってこいの場所だ。
お昼ご飯は少し奮発してしまった。
ローカルビールにお肉とサラダ。パンは食べ放題。
僕は新しい国に行くたびに地元のビールを飲むようにしているのだが、ここのはその中でも高評価。値段の割にちゃんと美味しい。
睡眠不足とバックパックを背負って40度の街を長時間散策、チェス3試合で頭も疲れている。
そのせいか昼のお酒が回ってひどい頭痛に。
ベンチに寝転んで軽く気絶していた。
治安悪い国だったらやばかった…少し頭痛が治って体を起き上がらせると、心配してくれたのか老夫婦が10マナトをくれた。
頑張って歩いてトイレに行き、水を買ってがぶ飲み。
少し回復。歩いて観光は危険と判断してバスと地下鉄のカードを買って適当に乗りまわすことにした。
頃合いになってきたので駅に戻る。ポップコーンと水、パンなど最低限の食事を買い込んで乗車。
電車の感じは中央アジアやインドで乗ってきたものと大差なし。
席はサイドアッパー。
近くにいた中国人の旅行者がロシア語と英語が少しできたので、僕を度々助けてくれた。入国カードの記入やら出入国審査の時に通訳をしてくれた。
言語ができると人を助けられるのだから偉大だ。五ヶ国語くらい喋れたらなぁなんて妄想をしながら就寝。