【カザフスタン①】旅は道連れ?いやブチギレ。縁って不思議ね。
こんにちは、リアルタイムでは気球と奇岩で有名なトルコはカッパドキアに来ております。ジョージアから西へと猛進中。
ヒッチハイクで人のご厚意に助けられ、なんとか今日も旅をすることができています。
余裕がないと人の心はこうも荒むのか...と自分の未熟さに滅入っています。
明日は早起きして気球が飛び交うのを見る予定です!
絶景を見て心機一転させたいところ!
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ウズベキスタンのサマルカンドからカザフスタンのアルマトイまで814km、なぜか電車で30時間の長旅。
僕の購入したチケットはインドのスリーパークラスのような感じ。
二等車のチケットと同じ値段だからもしかしたらぼったくられたのかもしれない。
食堂車があると聞いていたので特に何も買い込まずに乗車したのだが、いざ車両を移動しようとすると乗務員に止められる。
どうも移動できないらしい、先が上の階級の車両だからだろうか?
しぶしぶ引き下がる。どうしたものか...しばらくは持つが水も食料も足りない。
そんな心配をしていたのだが、周りの席のローカルな人々が色々食べ物を分けてくれた。
途中の駅で物売りが来たので、水と辛いカップ麺を二つ購入。これで凌ぐことができた。
国境の手続きは電車に乗ったまま行われる。
かなり長い間待たされたが長い電車の乗客全てを審査するのだから仕方ない。
怖くて強そうな職員が順番にパスポートを回収していく。
そのあと専用の機械を持ってきて一つの客席に陣取る。
順番に乗客が呼ばれてカメラに目線を向けたり、簡単に話してスタンプを押してもらう。
僕の番、ロシア語ができるか?と言われNOというと困った様子。
隣の席の男性が少しだけ英語ができる人で助けてくれた。
日本人が珍しいのか、いろんな職員が話しかけてくる。
わざわざGoogle翻訳をつかって伝えられたメッセージは
「メッセージはウズベキスタンは好きかい?」
いや好きだけど、笑。なにか問題でもあるかのような顔で話されたから心配して損した。
カザフスタン側でも似たような手続きをして無事に国境をこえて
この旅8カ国目、カザフスタンへ入国!!
移動が好きで車窓からの眺めはTheステップ気候って感じの草原で見てて飽きない。
...そう思った時もありました、流石に30時間は長い笑
日記を書いたりブログの下書きをつくったが時間が余りあったので、前田祐二のメモの魔力の最後にある自己分析1000問に挑戦したりもしてた。
夜中に目が覚めたので車両の連結部分に行って星空を見上げることに。
真上には北斗七星、進んできた方向の線路にはさそり座が地平線すれすれに輝いていた。
これまで見た中で一番綺麗な星空で思わずうるっとした。(写真は撮れない)
手狭だしトイレもめっちゃ汚い、チケットも多分割高。それでも十分余りある価値がそこにはあった。
翌朝、のそのそ起きるとみんな布団をたたんでいる。
ギリギリまで寝そべっていたいタイプなのだが、乗務員が直したそうな感じだったのでささっと布団を片付ける。
朝ごはんもだいぶん分けてもらった。食べきれないから、と。
確かにすごい量を持ち込んでいた。サラミとかすごくうまかった。
降りる前に一緒に記念撮影。
英語で通訳をしてくれた男性には、これは幸運をもたらすコインだからと五円玉に紐を通してプレゼント。
喜んでくれた後に、彼女にメッセージを送りたいから動画を撮らせてくれと頼まれる。
「この人はいい人だ、あなたは彼に好きだって言いなさい!」
ってセリフを指定されて苦笑い。
どうもキューピッドをさせられている。
色々良くしてくれたので快く応じてから下車した。
さあ、サウジアラビア人のおじさんがやってきた。
どうもこのおっさん(サダム)は僕と一緒の宿に泊まりたいらしい。
見た感じお金はある程度持っていそうだし、以前一緒に行動していた旅人もいたということでギリギリ信用してもいいだろうと判断。
とりあえず僕の予約していたホステルに向かった。
ドミトリーだよと伝えると、個室がいいという。
ツインにして君はもともと予約していたドミの値段だけ払えばいいからと。
正直ちょっとめんどくさい。すでにブッキングで予約していたから、キャンセル料がかかりうる。
こっから結構振り回される、うまく伝えられなくて申し訳ない。
予約していた宿に難癖をつけてキャンセルをして四つ星の近くのところに移ろうとする
僕がブッキングで安く予約できるからと俺がとまらない日程まで予約してくれと頼んでくる厚かましさ...
このドタバタを思いバックパック背負ったまんま。
自分の倍以上の歳だけど、ケチで大きな赤ちゃんって感じ。
このやりとり中に二回はキレた。
僕は普段怒ることとか大きな声を出すことがほとんどないから相当だ。
でも寂しがりだったり敬虔なイスラム教徒だったり、フランクだったりと憎めないところがあるのが難しい。
結局二日一緒にいたのだが、それちょうどよかった。あれ以上はストレスで爆発していた。笑
でもこのおじさんがいなければ巡り会えなかった幸運がある。
それがカザフスタンの女の子との出会いだ。
宿をなんとか決めてから夕飯を食べに地下鉄で移動した時に、おじさんがいいメシ屋はないかと話しかけたのがその子だ。
この国には珍しく英語がとても上手。同い年で、NGOで働きたいと思っていて社会性の高い人だ。
僕は知性的な人に惹かれるようで、素敵な人だなぁと思うようになった。
外国人と話すことが好きで、明日観光地へと案内してくれることに。
おじさんの話し相手する時間が半減するという意味でも嬉しい...
翌日は景色の綺麗な山へ。
民族衣装を着たり、
眺望を楽しんだりしたのだがそれ以上に三人での会話や過ごした時間が自分にとって勉強になった。
彼女に日本でなぜ自殺が多いのかについて質問されたり(カザフスタンは第二位の自殺大国らしい)、おじさんの宗教についての話を聞いたりと終始難解な話題が続いた。
これを英語でするのが難しかったし、それぞれのバックグランドが大きく違うからすごく疲れた。
前向きに捉えないとストレスで憤死しちゃいそうだった。
自分の受け入れられる範囲をもっと広げないといけないと思ったグローバルとはなんたるかを少し知れたような気がした1日だった。
次の日はキルギスに移動。
おじさんはビザの都合上出国した後カザフスタンに戻ってこれないためここでお別れ。
キルギスとの国境とサウジアラビアのVISAのおかげで僕はおじさんとバイバイすることに成功した。 笑
おじさんは僕から彼女にターゲットを移したようで、後日また案内を頼んでいた。
「もし嫌なら断ってもいいと思うよ、」とメッセージを送ってキルギスへと出発した。
彼女は「おじさんが嫌いなの? 私は気にしていないわ、大丈夫」
と言っていたけど、
後日インスタで
「あなたは正しかった。~~~」と愚痴が届いた。
共通の敵ができると距離が縮まるみたい。
最後までおじさんはウザいな〜って感じだったけど、なんだかんだキューピッドだった。
カザフの電車でした分が帰ってきたのだろうか。