【インド⑧】首都デリーにインドの本気を見た
こんにちは。リアルタイムではなんだかんだ長くいたキルギスを旅立ち、カザフスタンへ戻るところです。
ネパール以来のトレッキングで心地よい疲労感とともにアルマトイへと戻ろうと思います。
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バスは無事デリーに着いたのだが、辺鄙なところで降ろされた。
ここがバス停…?インドのバスはほんと乗り場と降り場がわかりにくい。
ちょっと汚い路地だった。
宿の場所はマップで抑えていたので、とりあえず行き方を調べる。
その間もちょこちょこドライバーたちが声をかけてくるので適当にあしらう。デリーにはメトロが走っていて、これを乗り継いでいくことで割とどこでもいけそう。
近くのメトロの駅に着いて、宿の側の駅名を伝える。
お金を払ってトークンをもらって乗車。
どっち方面なのかよくわからず、そばにいた人に聞くとどうもこのホームで良さそう。
乗車すること十数分。
いや逆じゃねえか!!!
この国では人の言うことは信用しちゃだめ。自分で考えないとね、うん。
僕が悪かった、自責。
この国初のメトロは空調も効いているし車両も新しい。バンコクにあったのと似ていて、やっと発展してる国なのだという実感が湧いた。
一度HONDAがめちゃ広告出して頑張ってる車両にも乗り合わせた。
もともとデリーではこれをみたい!といった観光願望がなく、フライトまでどう過ごそう...という感じだった。
一番うまいと言われているバターチキンカレーのお店にいってみたり。
インド門を見に行ってきたりくらいか。
しかし現地で暮らす日本人の方(以降Cさん)と出会ってからは想像以上に濃くて楽しい時間を過ごすことができた。
僕の属していた学生団体の友人がインターンシップでインドに行った時にCさんにお世話になっていて、その縁でつながることができた。
この友人との話がかなり感動的なんだけど、うまく説明できないかも。
またどこかにまとめ記事があれば載せたい...
できる限り簡潔かつ正しく説明を試みる。
Cさんは当時企業で働きながらバンドでトランペットやトロンボーンの演奏をされていた。
友人はインドでボランティアをしている学校で寄付を募ったり認知を広げるために、音楽の発表会を開催したいと考えていた。
その時にこのバンドと知り合い音響や設営などを手伝ってもらって無事大成功したということがあったのだ。
文章だけ見ると簡単に見えるかもしれない。だが言葉の壁や楽譜が読めないなどの中で歌を教えたり、集客をすることの難しさを想像してみてほしい。
練習した日本語で生徒たちが歌う映像を見たのだが思わず涙するくらい感動した。
それ以降ずっと友人とCさんをはじめとしたバンドとの友好関係は続いていて、インドや日本で何度も合っている。
その後もクリスマスにバンドはその学校で演奏をしていたり(他のいくつものオファーを蹴って)、Cさんがあの時の感動から音楽一本で生きていくことを決めたりとその場限りではない影響が広がっている。
以前携わっていた事業の価値をこんなところで感じられるとは思っていなかった。
僕自身はCさんにデリーの渋谷のようなエリアにあるSummer House Cafeで初めてお会いした。
夜9時くらいからスタートして、そのバンドとコメディアンのトークショーというコンテンツ。
コメディアンの言葉はわからなかったけれど、会場が湧いていたので相当面白かったのだろう。
インド人笑いのツボが浅いイメージはあるのでどうかわからないが笑
キャッチーな音楽に合わせてリズムをとりながら飲み物を飲んで過ごす時間は満たされた。これまでのインドからは考えられない発展度合い、生演奏を聴けることがなんて贅沢なことなんだろうとも思った。
インドから旅立つ前日に、日本人の友人をもう一人呼んでもらって行動をすることを約束して一度解散した。
翌日はインドの映画館に行ってローカルにまみれながら鑑賞。
見た映画はこのでかでかと貼ってあるポスターのやつ。
といってもよくわからず100ルピー渡したらこれになってたって感じ。
チケット買えたけどこれは果たしてなんの…?座席番号はどこ…?って疑問を抱えつつ開くのを待つ。
インドの映画館は上映時間になるまで開かなくて外で待たされる。
そろそろ開くぞーってなると予想通り押し合いの列が…
でももうこういうのにはなれてる。
いい感じのポジションを確保してスッと入室。
内容はザボリウッド。男の主人公がなんかかっこよくて、狙った女の子と結ばれてハッピーエンドだ。
上映中に指笛が鳴ったり、スマホをいじったりとイメージ通りのインドの映画館の光景だった。
途中で休憩があり映画が一度止まる。
そこで売店でコーラとポップコーンを買って(2つで100ルピー) ジャンキーに後半を鑑賞。
終始英語で字幕もなかったが、ストーリーが単純なおかげでなんとなく内容をつかむことができた。
インド最終日はCさんにグルガオンに連れて行ってもらうことに。
グルガオンとはデリーの中でも有数の企業が集まるビジネスの街で、高層ビルがバンバン立ち並んでいる。
インドはIT大国だと言われるが全く信じられない。
この意見が少し揺らぐくらいにはこの一角だけ別格だった。
日系企業も多く、日本人駐在員も多く暮らしているという。
うどんの店があり、久しぶりの日本食に舌鼓を打った。
Cさんの友人の駐在員の方にも来ていただいて、三人で日本食を食べながら楽しい最終日を過ごさせてもらった。
翌日は早朝6時半出発の飛行機。急にフライト時刻が2時間早まったので困った。
朝四時にUberでデリー空港まで。こんなに早い時間にも関わらず起きて送り出してくれたCさんには本当に感謝。
時間が早いからとお家に泊めていただき、Uberまで呼んでくださったのだ。
またこの国でも人に助けてもらった。
インドは鬱陶しいしハードな国だったけれど、最終的には楽しくて行ってよかった国になった。
間違いなく僕の旅人レベルを上げてくれた。
英語が通じない、ATMが全然ない、なんて記事を読んだけれど無事に旅ができるのだろうか?
憧れのサマルカンドを目指して飛行機に乗る。