国志夢走

Visionを描き、自身の仕事や人生に誇りを持った人であふれ返る国をつくりたい。「みんながプロフェッショナルに出演できる」そんな社会が理想です。

【インド⑦】アラバスタ王国でオムレツを食べる。

アラバスタ王国という国を知っているだろうか?

 

 

僕は今そこにいる。

知らない人にとっては、「え、インドにいたんじゃないの?」と思われるだろう。

 

 

アラバスタ王国とは、大人気漫画『ONE PIECE』の作中に登場する砂漠の王国だ。

「アラバスタ」の画像検索結果

だいたいコミックでいうと20巻前後あたりのはず。本作初の長編だ。

 

 

アラバスタ編はルフィ率いる麦わらの一味の仲間”ビビ”が王女で、協力してその国の窮地を救うというもの。

 

いわゆる名シーン、名言がたくさんあり読者に人気の高い編である。

 

 

「いつかまた会えたら!!!もう一度仲間と呼んでくれますか!!!?」

泣ける。

 

 

インドはジョードプルという街がこのアラバスタのモデルと言われている。

ということでアラバスタにいると言ったわけだ。

 

 

このジョードプルに行くことを決めてから、改めて『ONE PIECE』のアラバスタ編を読み返していた。

 

 

久しぶりだったので細かいところを忘れていたりもしたのだが、やっぱいい話だなぁとしみじみ...

 

 

僕的にはこの頃のルフィが一番かっこいいと思う。

 

 

こうして気分を高めてジャイサルメールからジョードプルへと電車で4時間かけて到着。一泊しかしないのでそんなに時間はない。

 

まず向かったのはONE PIECE作中にも登場する時計台。

古めかしさはあるがデザインが凝っていて素敵だ。どれだけ似ているかはぜひ確認してみてほしい。

 

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インドはとても大雑把で雑多な印象なのだが、こと彫刻や建造物になると繊細なのに驚く。

 

 

時計台の周囲はマーケットになっていて地元の人で賑わっていた。

そのマーケットから出てすぐのところにオムレツ屋さんがある。

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このオムレツはみんなの想像するものとは少し違って、硬めのパンズで挟んだタマゴサンドっぽい感じだ。

 

 

お腹がペコペコだったので大きなサイズのアリババオムレツというものを注文。

久々の洋食(風)に喜んで夢中で食べた。

 

 

 

ここのオムレツは美味しいし店主も優しいのだけれど、困ったことがお釣りの札がボロいこと。

 

インドでは札が少しでも破れてたら受け取ってもらえないことが多い。

なくせに破れやすいし古いしで、結構な頻度で目にする。

 

銀行に持ち込めば変えてくれるらしいが、若干割り引かれて帰ってくる。解せぬ。

 

トランプでいうとババをこの店で大量にひかされてしまったのだ。(断ってもっと綺麗なのよこせって言うこともできるはず。僕はよくわかってなかった。)

 

 

僕は今後このババを他のお札と混ぜてさりげなく渡す、というババ抜きになんども挑戦することになる...

 

 

 

ちなみに翌日もお昼をここで食べて、いくらか怪しいお札をまとめてここで支払ってやった。

お前が渡してきたんだから、受け取らない義理はないだろう?と言わんばかりに。

 

店主は少し不服そうな顔をしていたがしっかり受け取ってもらえた。

よし、勝った。笑

 

 

 

 

 

 

ジャイサルメール同様、ジョードプルにも城塞が存在する。

この城塞がアラバスタ王国の王都アルバーナのモデルと言われている。

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これも原作と付き合わせてみてほしい。

言われてみれば似てる気もするが、僕はジャイサルメール城塞の方が好きだ。

 

こちらは完全に遺跡で城塞内に人々の営みはない。

 

ちなみに今回直接見ることはできていないが、どこかに犬の形をした銃が展示されていてそれも『ONE PIECE』で犬銃ラッシーという名前で登場する。

 

 

 

 

こんな砂漠地帯に大きな王国がいくつも存在し、しのぎを削っていたことを想像するとロマンがある。

 

 

 

「かつての繁栄に比べて今はどうなのだろう」

よく遺跡に行くとこの疑問にぶつかる。

 

 

これほどに栄華を極めていた文明も滅びてしまうのか、とか昔これだけ繁栄できた土地なのだから今も再興できるんじゃないの?とか。

 

 

 

僕たちの暮らす都会もいつか滅びて、未来の人に遺跡扱いされるのを想像すると笑えてくる。

 

コンクリートに住んでいたんだな...ふむふむとか呟きながら自分の家を観察されているかもしれない。

 

 

 

 

 

デリーまでは電車で行くつもりだったのだが、なんと六日後まで夜行列車の席がないという...

 

午前中に出る電車はあるのだが、デリー駅に24時前後に到着することになる。

 

 

デリーは詐欺の悪名高く、インド人にも気をつけろと言われているのでその時間に大きな荷物を背負って駅に降り立ちたくはなかった。

 

 

ということで調べてアプリをダウンロードして夜行バスを予約することにした。(こういう時の対処が早くなってきた。)

 

 

 

バスが出るまでの間、立派な井戸のそばにあるおしゃれなカフェでラッシーを飲んで過ごす。


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こんなおしゃれな空間は久しぶり...本当にインドか??

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空調も効いてるし清潔だし、やっぱり落ち着く。都会じゃないと無理だ...

 

 

 

 

バス乗り場で目的のバスを待つもなかなか来ない。予定時間を30分過ぎたところでやっときたが、標識もなく結構見つけるのは大変だ。

 

バスが来るたびに確認しなくちゃいけなくて割と心配した。

 

 

無事乗車し、翌朝には首都デリー。

デリーがインド最後の街、無事にインド旅を締めくくれると良いのだが...