国志夢走

Visionを描き、自身の仕事や人生に誇りを持った人であふれ返る国をつくりたい。「みんながプロフェッショナルに出演できる」そんな社会が理想です。

【タイ⑧】憧れの深夜特急 寝台列車の旅

(今回は写真を入れないことにする。アップするのに時間がかかるのもあるし文だけの方が旅行記っぽい感じがするかもなと思って試験的に。もし写真も見たい場合はインスタやツイッターもフォローしてほしい。想像力を働かせて楽しんでくれれば嬉しい。)
 
 
さあ憧れの深夜特急、12時間の寝台列車旅の始まりだ
 
 
 
アユタヤサイクリングで結構な距離を走破したこともあり疲れていたようだ
シャワーを浴びて着替えて、少しだけ寝るつもりが目覚ましが聞こえなくて30分も寝過ごしてしまった
 
 
急いでクローズしていたフロントのドアを叩いてチェックアウト(結構叫んだ、笑)
デポジットの200バーツを回収して駅に向かう
 
 
手際が良かったからなんだかんだ余裕を持って駅に到着
アユタヤ駅のホームにはワンちゃんがゴロゴロいた
バンコクですっかり犬嫌いになった僕はなるべく距離をとって座って列車を待った
 
 
 
予定より15分遅れて遠くからヘッドライトを光らせながら列車はホームに入ってきた
時刻は23:45、夜中のホームはドキドキする(犬も活気づくからそれも相まって)
 
 
 
僕と同じく寝台を予約している人は後方の車両に乗り込む
大半が寝台ではなく座席の車両で、前の方はローカルな人がほとんど
節約しているとはいえ、流石に夜通し12時間を座って移動するのはしんどい
 
 
寝台のシートは上下2つに分かれていて、今回は上の席
下の方が窓もあるし登り降りがなくて楽だから人気
その分少し高くなるが僕が買う頃にはすでに売り切れていた...
 
 
 
バンコクから乗っている客がほとんど
すでに眠ってる旅人も少なくない
 
 
通路には荷物を置けるスペースがあり、僕と同じような大きなバックパックが所狭しと並んでいた
 
 
ある程度お金を持っている人しか乗車しないためスラれるリスクは低いのだろう
僕も貴重品は身につけておいてそれ以外の荷物をベッドの外に置いた
 
 
 
そこまで広い空間ではないが、清潔さを感じるシーツと毛布、枕がある
180cmの僕が足を伸ばして寝転んでギリギリ当たらないくらいの幅だ
カーテンで仕切ることができ、秘密基地っぽい
 
 
車両の連結部分近くには洗面台とトイレがある
ちなみにトイレは出したら出しっぱなしで線路に直行という具合
便座はちゃんとあるのだが底の穴から線路が見える
 
 
歯磨きを済ませ、楽な格好に着替えて寝転びながらスマホをいじる
 
冒険心をくすぐられる寝台列車という言葉の響きと実際にそれに乗っている事実、秘密基地のような空間が楽しくて仕方なかった
 
気づいた時にはもう眠りに落ちていた
 
 
 
聞き取れないが呼びかけるような車掌のタイ語で目を覚ました
ぐっすり眠ったつもりがまだ時刻は6時台
目的地のチェンマイまではまだあと5時間はある
どうやら途中の大きな駅に着いたらしい
 
カーテンを開けてみると降りた人がいたのだろうか、いくつかのベッドはなくなり座席に早変わりしていた
 
 
乗務員に車内販売の朝食はいらないかと聞かれ、パンを1つだけ頼んだ
 
 
正直値段とクオリティはあまり良いものではなかったが、こういうものだろうと思い直して食べた
 
列車で寝て起きて、ご飯を食べていることが楽しくて、味は二の次だったからそんなに不満はなかった
 
 
 
まだまだ時間があるので贅沢に二度寝をする
 
9時過ぎくらいにまた起きた
 
 
下のベッドが座席になっていることを確認して、荷物をまとめて座席に移った
外の景色を見たかったからだ
 
 
 
カーブになると先頭の方の車両が窓から見えて、意外と列車が長いことに気づく
 
 
建物が何もなく、草原とちょこちょこ生えている木々が延々と続いている
 
随分遠いところまで来たんだなぁ
古典に出てくる助動詞「らる」の自発の意味の用法ってこういう時に使うんだろうな...
 
 
 
 
途中で何度もローカルな駅に停まる
制服を着た駅員が犬と戯れながら楽しそうに仕事をしている姿が見える
 
この駅はどんな人が利用するのだろう…誰も降りずにそのまま列車は出発
 
 
 
 
目的地まであと一時間半
外を見ながら昨日のアユタヤでの出来事についてのブログを書く
 
 
こうやって列車でブログを書くのが小さな夢だった
ある程度書き上げたら、今度は前に買ったノートに今の高揚感を綴る
 
それも済んだらまた一眠り
 
 
 
乗務員が全員を起こし始め、程なくしてチェンマイについた
 
 
 
 
今回で確信した、どうも僕は移動が好きらしい
 
歴史も遺跡も食も人との関わりも全てが旅の醍醐味だけれど、今後もルートや旅路を考えることにワクワクし続けるだろう
 
 
そんなことを思いながら車両を降りる
 
 
 
目の前には駅前に群がるソンテウのドライバーたち
駅から宿のあるチェンマイ旧市街までは少し離れているから使うほかない
 
 
気を引き締め直し、値段と行き先について話す
 
 
さあ新しい街、チェンマイ