学生団体で活動することのメリット
僕はAIESECという学生団体で活動してかれこれ3年目になる(2019.3にて卒業)
これまで活動してきた中で見えてきた学生団体ならではのメリットを書く
誤解のないように書くと、うま味があるからするしないではなくMissionに向かって行動した先に自然と得られていることを便宜上メリットとしている
書くことができていないメリットも当然あるだろうから、実感しているが書かれていないメリットがあっても怒らないでほしい笑
また学生団体と抽象化しているが、AIESECで活動することのメリットの場合もありうるのでそこは悪しからず
(2019.4.6にリライト)
近くて遠い憧れの存在
様々な学生団体が存在するが、多くの人が入会する決め手に先輩の存在があると思う
僕も外れずその一人で、新歓で話した先輩がすごく輝いて見えて"自分もこうなりたい"という憧れから入会を決意した
自己紹介のブログでも書いているが、もともとは挑戦しないネガティブな人間だったが、キラキラと夢を語る先輩の姿が眩しく自分も変わりたい、そう強く願って入会を決意したのだ
このように入会した段階では非常に遠く感じる先輩も会社で考えてみると年の差はないようなもので、下手すると上司と部下の関係性が逆になってもおかしくないくらいだ
このように遠くて近い憧れの存在に囲まれている環境はそうはない
最初に感じる圧倒的な差も、先輩から学び教わることで次第に詰めていくことができるし、努力次第では追い抜くこともできる
いつまでも憧れの存在であると同時に、背中を追いかけられる身近な目標と出会える環境はメリットの一つだと考える
マインドに磨きをかける
弊団体では組織の理念をとても大切にしている
VisionやMissionを解釈するための時間を何度もとり、上っ面のスローガンではなく自己に内在化させるための思考をしている
自分が今まで生きてきた範囲を超えた領域に思いを馳せる経験がある
アイセック神戸大学委員会の当時のMissionは"To Be The KB Mafia"だ
これはPaypal Mafiaという言葉から着想を得たものである。paypalは決済サービスの会社で、その会社からYoutubeやLinked Inなど名だたる会社を創設するような傑物が輩出されたことからpaypal mafiaと呼ばれている
KBというのは神戸大アイセックの愛称であり、KBも同じようにここから社会を動かすような人材が輩出されていくプラットフォームにしたい、一人一人がMafiaになるという思いからMissionに掲げている
事実、僕にはまだ社会を動かす力はない
だが、それは今はという話でいつかはそんな人間になるという気概だけはある
これはもともと自分に備わっていた自己確信ではなく、組織で活動をしていく中でMissionを突き詰めていく先に身についたものだ
知識も勿論幾分かはついたけれどどうすれば社会は変わるのかなんて知らない
多くの人を救えたり、代替不可能な専門スキルを有しているわけでもない
だからこそ僕が何よりも磨かれたと思うのはマインドなのだ
スキルやナレッジが不要などというつもりはない
根本である自分はどう生きるのかや、何を果たすのかという志に起因するマインドの成長を遂げられることは大きなメリットだと考えている
お金に左右されないモチベーションの醸成
マインドに磨きをかけるという前項と似ていることで、お金に寄らず仕事をする経験というのは意外と貴重であるということが言える
それじゃあ社畜だとか労働基準法違反だとかみたいなヤジが一部の人から飛んできそうな気もするが、仕事=賃金をもらってすることという等式が刷り込まれているからそういった非難が生まれる訳ですでにお金にモチベーションを左右される脳に染まっているのだ
自分の人生を振り返ってみてほしい
高校の文化祭の準備にはお金が支払われただろうか?もちろんグダグダ不満を言って手伝わない層も多くいるだろうが、主体的に取り組んで成し遂げたことは青春の良い思い出として残っているだろう
アルバイトなどは時給が前提としてあるからお金を稼ぐためにというモチベーションでも構わないと思う
でもお金をどれだけもらえるからするしないという評価軸のみが強くなりすぎてしまうのは、人生を味気なくすると思うのだ(もちろんお金の評価軸があること自体は悪くないしむしろ重要である)
社会人になると自身や家族を養うこととなりお金の占める重要性が高まることを考えると、学生のうちにそれ以外のやりがいや目標の魅力といったものを動機として自身のモチベーションを駆り立てる力を養う機会は貴重だと思うのだ
多様なマネジメントの経験
学生団体は単年度経営という特性を持つがゆえに、たった数年で多様なマネジメント経験を積むことができる
- 自分自身のモチベーションやタスクの管理などといったセルフマネジメント
- リーダーとしてチームをまとめるチームマネジメント
- 経営者として方針を立て、数十人の組織を経営する組織マネジメント
この三つの異なるマネジメントを経験できることが学生団体の大きなメリットだ
入会してすぐはいわば新入社員であり、満足に自分のすべき仕事をちゃんとこなすことすらままならない
それがいつしか、自分で仕事を砕いたり気持ちを奮い立たせるなどして自分を制御できるように成長する。これが一つ目に挙げているセルフマネジメントだ
そうして自立した先にリーダーとして約10人のチームを持つことがある
こうなるとチームの目標や向かう先を明確に示す役割を負ったり、チームメイトのモチベート、チーム全体の一体感を増してチームビルディングをするなどの難しい経験を積む。これが二つ目に挙げているチームマネジメントだ
企業に就職すれば、基本的に5年は立たないと10名のチームを率いる経験は得られないため、一足早く経験することができることになる
そしてこれが最たる特徴で、先ほど学生団体の多くは単年度経営だと言ったがつまりは毎年社長が変わるということだ
会社ではありえないことだが、学生団体は先輩は卒業し社会人になってしまうためそうならざるを得ない
経営者として数十人の組織や部署の進む道を考えるという経験は他にどこで経験できるのか想像がつかない
会社では下手すると40代でも任されないかもしれない
もちろん責任は重たいし難しいことばかりだが、大きな組織を動かす経験は挑戦的でやりがいも面白さも成長も得られるだろう
逆に弱いかもしれない部分
当然いいところもあれば弱いところもあるだろう
他の選択肢との比較を通して二つあげることにする
- お金の運用、管理などファイナンシャルプラン
- ピンポイントで一つのskillを伸ばすこと
この二つは弱いかもしれない
前者は起業と言った機会などと比較している
個人で資金調達をして活動するわけではないため、普段お金について考えることは少ないからだ
組織として動かしているお金は大きなものがあるし、財務の仕事に携われば別だが多くの人は考えることが少ない(メリットの裏返しではあるが
後者は国内インターンとの比較だ例えば営業だったり文章を書く力は、本業でそれをしている会社でインターンすることと比較するとskillの向上幅は劣るだろう
そのskillを生業としている人と一緒に仕事をして学べることを考えると、一つのskillに特化して伸ばす上では実践機会があるとはいえ負けるだろう
自分の明確なwantで掴み取る
ここまで書いてきたメリットは自身がどれだけ本気で活動するかで享受できるものは変わってくる
全員が組織をマネジメントする経験を積めるわけではない
仮に経験できたとしても、その価値を最大化できるわけではない
当たり前のことだが本当にそうだと思う
これまでの活動で思い出深い経験は、全て自分の意志で希望して掴み取ってきた
望んで自ら手を伸ばさなければ何も得られない
そして自分が一度望んで掴んだなら最後までその判断を正解にするために行動するべきだ
苦しい場面も少なくないだろうが、それも含め全て自分が選択したことだ
その苦しさの先には自分の意志で求めたものが待っている
決断した時のwantを確かめること
その気持ちを思い出せていないと、どこか他責になるしつまらなく感じるしいい活動はできない
僕もこの気持ちを見失って活動した時期があり、その時期は事実うまくいかなかったし、どこか当事者意識を持てなくなっていた
これは学生団体に限った話ではないだろう
成長は環境に左右されることも多いが、自分のスタンスで最大化も0にもしてしまえるのだ
自戒も込めてこのことを忘れないためにも最後に書かせてもらった
成功も失敗も、成長するかしないかも、楽しめるかどうかも全ては自分次第