国志夢走

Visionを描き、自身の仕事や人生に誇りを持った人であふれ返る国をつくりたい。「みんながプロフェッショナルに出演できる」そんな社会が理想です。

【タンザニア④】タンザン鉄道に乗って3泊4日の国境越え!ダルエスサラーム→ニューカピリムボシ

リアルタイムはナミビア

出会った旅人と5人でレンタカーをシェアしてナミビアを駆け巡っています。

ラグビーの応援ができないことだけが心残りです。笑

 

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今回のブログは、タンザニアダルエスサラームからザンビアのニューカピリムポシ駅までの鉄道旅3泊4日を綴るものだ。

車内では主に読書をして過ごしたので、その日に読んでいた本と自分の心情についての記載を添えながら1日ごとに日記のように書いていこうと思う。

 

 
 
<1日目>
凶悪都市ダルエスサラームを無傷で突破できたことに安心。
YMCAで出会った同い年の旅人にWhereを手配してもらい、無事タザラへとたどり着いた。雨がやんだタイミングで運良く行けたが、道路は川のようになっている。
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ドライバーはなんとも切なそうに走行していた。Uberはアプリにルートを指定されるので車が汚れようがなんだろうが冠水した道を走らなくてはならないのだ。
 
 
駅舎で電車を待つ間チップスとチキンを食べた。毎日チップスだ。
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ザンジバルで同じ宿だったカイくんもいて、モカさんと自分の三人でタンザン鉄道に乗ることになった。
 
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2時過ぎに出発した列車は、決して早いとは言えないスピードで良く停車しながら進む。
6時には食堂車に集まり夕食をとった。味はまあまあいいし、座席も綺麗だ。
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一食4500シリング(約200円)。これなら3日生きられそうだ。
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キリマンジャロビールも3000シリング(約150円)で500mlのビンを飲める。
 
カイくんからザンジバル島で話した女の子が、ダルエスサラームで強盗被害に遭ったと聞いた。警戒はしていたが、一瞬の隙をついて白昼堂々やられたらしい。
 
やはりダルエスサラームは危険なところだった。
 
自分のUberも早く動くようにしておかないといつか困るだろう。
 
自分の幸運に安堵した。
旅小説『珍夜特急①』をkindleで読みながら眠る。
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インドが舞台で、あのカオスでキレまくっていた日々を思い返した。アフリカよりもタフなんじゃないか…やはりしばらくは行きたくないな。笑
 
 
タンザニアの大統領は豪腕っぽい感じ。人気がありそうだ。
同室のタンザニア人二人とも好きだと言っているし、カイくんの同室の人たちも好きだと言っている。四代目だそう。
 
日本のpresidentは何代目かと聞かれて答えると驚いていた。
どこか誇らしい気持ちが湧き上がった。
 
それから『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』と『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』を少しずつ読む。この二冊は事例をたくさん載せた本で、毎日合間合間に読み進めていた。
 
以下は印象に残った言葉たち。
  • 善のイデアを理解している哲学者が王となり統治するべき。社会全体はその王の要望を満たすようにデザインされるべき。byプラトン
  • 哲学は、論理学から学び、自然を理解し、最後に実践哲学であるニコマコス倫理学政治学で閉める。
  • 善人は正しい行いをする傾向の高い人を指す。これには道徳的強さが必要。この傾向は教え込むことができる。
  • 国家の目的は、市民が幸福で満ち足りた生活を送る環境を整えることである。
  • 動的快楽と静的快楽。前者は空腹の食事、後者は哲学の議論。増大が過度に大きな動的快楽は避けるべき。豪勢な食事や衣服など。生活基準を下げれなくなると快楽を得るコストが高まる。
 
ガルシアマルケスの本を読みたい。
 
 
<2日目>
旅小説を読み終えたあと、医療系の小説『最後の医者は桜を見上げて君を想う』を読んで泣いた。生きるとはなんなのかとか、今を楽しまないとなと思わされた。
 
自分の境遇と対比されて余計に感情を揺さぶられた。旅で自由を謳歌している今がいつ突然終わるかなんてわからないのだから...
 
 
途中ムベヤという駅でサモサとバナナを購入。少しボラれたが、まあいい。200円で大量のバナナとサモサを2つゲットした。
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AM3時半にボーダーに着く羽目になる。
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両替商も入ってきた。1$=10クワチャという。実際は13がレートである。
大きなドル札なら12だと。それでも1割は変わってくる。変えたくないなぁこれは。
 
ルサカに行けばATMはあるし、最悪ドルはあるわけだから...10ドルだけ両替した。
 
タンザニアのお金はほとんど残していなかったので大損することはなかった。
ザンビアに入ってからは車両の売店もご飯もクワチャというザンビアの通貨を使うようになる。
だが、変わらずタンザニアシリングでも支払えるので、少額なら無理に両替せずに車内で使い切る方がお得だ。
 
 
<3日目>
昨晩は午前3時半にボーダーについて四時過ぎくらいまで寝ることができず辛かった。
タンザニア側はスタンプを押されるだけのスムーズなものだった。
 
そこから両替商が乗ってきたが、レートは非常に良くない。タンザニアシリングを新たに下さないで正解だった。
 
念のため100クワチャだけ手に入れておいたが、十分だろうか?他の2人に手助けしてもらあるという甘えがあるのは良くないことなのかもしれない。
 
ザンビア側は50$をビザ代として支払うと押してもらえる。職員は正装をしていたのが印象的だ。
 
朝は9時ごろに目が覚めたが結局10:30まで起きなかった。
 
ザンビア人?は少し顔つきが違うし肌もより黒い気がする。イミグレはみんなうるさかった。
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景観も少し変わる。植生が違うのだろうか、ザンビアのジャングルといった感じ。国境沿いの町は貧しいのだろうか、車窓から目が合う子供にはお金をねだられることもしばしばあった。
 
少し疲れが出てきた。今日中につくのだろうか?駅舎で夜を越すのはしんどいので、できれば適度に遅れて翌朝について欲しいのだが…
 
同室のスペイン人はどうも気が緩い。
ムベヤでは窓全開なのに外から簡単に取れる場所にモバイルバッテリーを置きっぱなしだったし、ビザ代を知らず危うく入国できないところだった。
 
助けるかギリギリまで迷ったが100$札を見つけて払っていたのでなんとかなった。こいつは本当に自分が100$を持っているのを忘れてたのだろうか?
 
タンザニア人もスペイン人も明るい。自分とは少しもともとなにか背景のようなものが違うなと感じた。
 
彼らは僕が会話にも参加するが、基本的に寝転んで本ばかり読んでいるのを不思議そうに思っている感じだった。
こんなに贅沢な時間の使い方はないというのに。
 
そう思いながら、哲学書をまた読んだ。ヴォルテールの寛容論を読みたいと思った。
 
今日の昼食ではようやくウガリデビューした。
ガリとはメイズからできるアフリカ多くの国の主食だ。味は特段しないが、お腹にたまる感覚はある、あったかいうちに食べると美味しいか。
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もろもろと分離してくるので手でこねて食べるんだとわかる。手を洗わなきゃだから少し面倒。どちらも選べるとなるとライスを選択するかなって気はするけど、節約してお腹を満たすことを重視するならウガリが良いだろう。手で食べるとなぜかより美味しく感じた。
 
 
あの両替商のような国境ビジネスは儲かりそう。日本には縁遠い。これがあると海外志向湧きやすいのかななんて思う。
 
レイライン』という小説を読んだ。白村江の戦いからはじまり、日本の歴史や神道にまつわる謎を解きあかす話。現代の国家間闘争も交えつつ恋愛もある。すごく面白かった。
 
日本って美しい国だなぁとか、三輪山の脳裏に焼き付いた景色を思い出したり。
 
あとは富士山に登らねばと思った。帰国したら誰か一緒に登って欲しい。
 
 
神道は日本の根底にあるはずなのに戦後に指導によって忘れ去ってしまった。
イスラム国家にはコーランがあり、欧米は今でも聖書の思想は根っこにあるはず。
インドはヒンディーだろうか?日本も仏教こそ少しあれど、アイデンティティが戦後奪われてしまったんだなと思う。
 
宗教を忌避するものとしている日本が世界の大半から見ると異常なのにね。
なんとかアメリカに勝ちたいな。国の誇りを取り戻したい。
 
アフリカの景色を見ながら日本の歴史や景観を思うのは新鮮だ。
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4日目朝5時半、ニューカピリムポシに到着。
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最後にこの列車旅を振り返ってみる。
まず、すごく文章に触れる時間が長かった!
 
本も結局3冊は読みきって、2冊を途中まで。
それからブログの執筆も6〜7本。
 
鉄道に乗る前にイヤホンを紛失したので、音楽を聴いて時間を潰すという選択がしづらかったことも影響してるだろう。
 
久しく読んでいなかった小説と哲学に触れて、本を読む楽しさを思い出した。
 
以下に読んだ本を再度載せておく。
  • 『珍夜特急』
  • 『最後の医者は桜を見上げて君を想う』
  • レイライン
  • 『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』
  • 『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』
 
長時間の移動は自分との対話を否が応でも促される。
だいたい思考がネガティブになっていき自己嫌悪になる場合や不安を駆り立てられることが多いのだが、今回はそうはならず心が豊かに動いたので自己の内面が磨かれてきたのかなと思う。
 
 
 
今日中に一気にザンビアの南端、リビングストンまで向かう。
世界三大瀑布の一つビクトリアフォール を目指して。