国志夢走

Visionを描き、自身の仕事や人生に誇りを持った人であふれ返る国をつくりたい。「みんながプロフェッショナルに出演できる」そんな社会が理想です。

【パラグアイ①】地球の裏側にある、小さな日本

リアルタイムはリマに向かっている途中のバス。20時間の長旅です...

 

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11時発のバスにプエルトイグアスから乗った。200ペソ。
 
向かうはパラグアイの民宿小林という伝説の日本人宿。大自然の中にポツンとある宿で、美味しい日本食も食べられるなどホスピタリティ抜群。
 
 
ただ行き方が少しだけ複雑なのだ。
 
アルゼンチンからパラグアイへはブラジルを経由しての国境越えとなる。
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アルゼンチン国境はみんな降りて手続きするから待ってくれるけど、ブラジルをスルーした後パラグアイ国境は乗客の大多数が手続きいらずなので置いていかれる。
 
 
素早く入国審査をこなせばもしかしたら間に合うのかもしれないが、僕はしょうもない質問(スペイン語)の意味がわからず手間取ったのでやはり置いていかれた。
 
とりあえずパラグアイに入国成功。
国境の町シウダーデルエステはアキバのような家電量販店のまち。
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お金がないのでATMを探し回る。割と歩いて二カ所見つけたが、自分のカードに対応してるものではなく断念。(のちにわかったのだが、カードを一回抜き差ししてからじゃないとおろせないっぽかった?)
 
虎の子の100$札を両替に差し出した。50$だけ変えてもらって、314,000グアラニーになった。150円程低下と違うが、十分いいレートといえる。
 
大きなバックパックを担いでキョロキョロしている僕はカモに映るだろう。 
治安がそんなに良くないと聞いていたので、少し心配だった。
 
 
バスターミナルまでのバスを探していると、行きに乗ってきて置いてかれたバスと同じのがやってきたので手を挙げてそれに乗車。
 
前のチケットを見せて無料で乗れた。
 
 
ターミナルに着いてすぐ、イグアスコロニー!と近くの人に伝えると出発しかけてるミニバスを指さされる。
 
急いで呼び止めてイグアスコロニー、シンクゥエンタトレス!と伝えると分かってくれて乗れとのこと。
 
シンクゥエンタトレスとは53という意味で、民宿小林は53km地点という場所にある。ちゃんと伝えればバスの運転手も了解してくれるだろう
 
 
運賃は15,000グアラニーだったのだが、さっきの両替で分かる通りデカイの以外は14,000しかない。1,000まけてもらった。ありがとう…
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これで無事に民宿小林までたどり着けるはずだ。あとは部屋に空きがあるかどうか…
 
 
バスに乗っている間に突如豪雨が...
そしていきなりの故障。代わりのバスがぴったり横付けしてきてくれたのだが、2台分の乗客と荷物でパンパン。
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午後四時ごろ、目的地の53km地点に到達...
 
本当にここなのか?と思うくらい何もない。
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maps.meに場所はのってるので、それを信じて進むと確かにそこに民宿小林があった。
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お母さんに迎えてもらい説明を聞いた後、シャワーを浴びてスッキリ。
 
宿にはすでに三人の日本人が宿泊していた。
 
僕含め四人で夕飯。炊飯器で炊いた大量の白米、魚の入った鍋料理etc...どれもおふくろの味といった感じで、ひたすらうまいうまいと言いながら食べた。
 
 
量は本当にたくさんあるので、だいたい残り物を明日の朝食にまわす。
朝は卵を使えるので、かなり久しぶりの卵かけご飯を食べた。
 
 
民宿小林に結局、四泊五日の滞在。もっと長居してもおかしくなかった。
 
ゲームの「ぼくのなつやすみ」みたいな毎日。幸せだった。
ここからはそんなスローライフを紹介しようと思う。
 
 
小林さんが朝にイグアス移住区の方に車で移動するので、そこに乗せてもらって町に買い物に行くことができる。
 
それまでに夕飯の残りをあっためて朝ごはんを食べる。
車に乗っていざ移住区へ。
 
日本人の移住区ができてから58周年記念の神社を模したモニュメントがある。
公園には天皇陛下が訪問されたときの植樹記念碑もある。
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農協には日本の商品が沢山並んでいる。ずっと食べたかった納豆も手に入れた。
ビールが安いので12本入りをまとめて買って、気にせず昼から飲む生活。
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ラーメンもある。竹下ラーメンという時々営業しているラーメン屋さんが、滞在中に運よく営業していたので食べた。
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本格的な味で、僕の高まりに高まっていたラーメン欲が少し収まった。
 
 
もう一軒ある日本人宿のペンション園田のオーナーである園田さんは、博物館で語り手をしている。
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この建物の中で移住区の歴史を聞いたり、写真を見て先人の苦労に想いを馳せた。
 
 
ここでは竜宮城のように1日があっという間に過ぎていく。
朝ごはんを食べて移住区にいって、気づいたらまた夕焼けを眺めている。
 
一番綺麗だったのは初日の夕焼け。
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みんなで眺めた後はお待ちかねの夕飯。
夕飯は他にもアサード、焼き魚やお刺身、さらにはすき焼きまで。
バラエティに富んでるしお腹いっぱいになるし味も美味しい...
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動物と触れ合う機会も多い。
宿には猫と犬が沢山いるので、暇なときは彼らと戯れて過ごす。
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ある日はお父さんに魚釣りに連れて行ってもらった。
まずパラグアイ人の民家に寄って、家畜の豚やヤギの世話と散歩を手伝った。
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この旅トップクラスの田舎かもしれない。アフリカっぽい風景。
 
そしてみんなで一緒に車に乗って釣り堀へ。
仕掛けは単純。少し釣るのは難しいけど、なんだかんだ8匹くらいは連れた。
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今日の晩御飯になった。
 
 
この四泊五日の間に、僕はすっかり日本に帰ったような気がしてきた。
僕にとっての幸せってなんだろう色んな形があるなぁと物思いに耽ったり、文章を書いたり、宿泊客の方の話を聞いたり。
 
大使館や協力隊のかたもよく来ていたので、海外で働くことへの関心がさらに増した。
 
 
なんとも贅沢で幸福な五日間だった。
もし機会があれば宿泊してみてはいかがだろう?
 
 
滞在期間が少し被っていた方がアスンシオンに帰るのに便乗させてもらう形で、イグアス移住区・民宿小林を後にした。