国志夢走

Visionを描き、自身の仕事や人生に誇りを持った人であふれ返る国をつくりたい。「みんながプロフェッショナルに出演できる」そんな社会が理想です。

【イスラエル②】日本の宗教はソサエティ?聖地巡礼、宗教について考える。

リアルタイムはポーランドクラクフ

 

クラクフは2泊する予定です。アウシュビッツ強制収容所の見学をメインで考えています。

 

負の遺産を見学するときは、精神的にくるものがあるのでしっかりとコンディションを整えておく必要があります。

 

真正面から起きた事実を受け止めて、過ちを繰り返さないように教訓としなければなりません。

カンボジアでクメールルージュ関連の見学をしたときを思い出します。

 

 

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宿の朝食はとても充実している。
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腹一杯食べてお昼を浮かす作戦を試みるも、四時くらいにどうしようもなくお腹が減る。
 
今日見に行く予定の岩のドーム(神殿の丘)は注意が必要だ。
空いている時間が限られているので、調べずにフラッと行こうとすると痛い目に合う。
 
 
 
日曜〜木曜まで、午前8:30~11:30と午後13:30~14:30のわずかな時間しか入ることができない。
これは夏場の時間設定で、冬場は一時間前倒しされる。
 
また入場に長蛇の列ができるので、ギリギリだと入場ができないこともあり得る。
 
 
 
時間の幅が長い午前の部に行こうと思ったのだが、眠気と怠惰さから間に合う時間に荷造りをすることができなかった。
 
宿のチェックアウトを済ませ、午後の部のちょうど良い時間まで共用スペースでブログを書くことにした。
 
 
12時半までに宿を出て、昨日行った嘆きの壁の方向へ向かって歩いた。
 
 
 
他の方のブログで書いてあった通り、岩のドームへの入り口はかなりわかりにくい。
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嘆きの壁の右側に木製の橋が見える。その根元をたどっていくと検問があってそこを通り過ぎたとこの壁に沿って列が形成される。
 
かなり暑くて喉も渇くので水の携帯はお忘れなく。
 
 
道すがらでアムステルダム在住のカップルと仲良くなり、一緒に並んでいた。
 
 
開門時間まで待っているとなにやら賑やかな楽団が音を鳴らしながら近づいてきた。
 
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どうもユダヤ教徒の誕生日祝いだそうだ。
男児は13歳で成人とみなされるらしく、成人祝いなのかもしれない。
 
この後もう一団やってきて、待ち時間を和ませてくれた。
 
 
時間ちょうどに開門。
荷物検査を通過して岩のドームへ。
 
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金ピカの上層部とサマルカンドを思い起こさせる青の下層部で構成されるモスクが登場。
 
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ちょうどお昼時なのか、ムスリムの女性が点々と集まってピクニック風にお昼を食べていた。
彼女たちには参拝の時間制限などはないので、どこか世話しない旅行者との対比が面白かった。
 
 
一人のおばあちゃんにブドウをもらった。
 
ありがとう、甘酸っぱくて美味しいよ。
 
 
 
次はキリストの墓である聖墳墓教会へとキリストが十字架を背負って歩いたとされる道を辿って向かう。
 
ここでキリストが初めて石につまづいた、近くの男に代わりに少し運んでもらった、など
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ゆかりのスポットが10箇所あまり存在した。
 
 
ゴルゴダの丘は小高い草原などではなく、石畳の続く傾斜だったのかと内心驚いたりもした。
(僕と同じような印象だった人も少なくないはず…)
 
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聖墳墓教会は外からはよくわからないが、入ってみると意外と広い。
 
 
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銀を基調とした装飾
 
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天井中心部にある穴から差す光
 
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ゆらゆら揺れる蝋燭の光
 
 
全てが神聖で、背筋が伸びる感覚がした。
 
 
 
 
 
宿に戻ってバックパックを回収。今晩泊めてもらう約束をしている人との待ち合わせ場所へ向かう。
 
この時たまたまあった日本人にエジプトに行かないかと誘われ、了承。
次の行き先がエジプトに決まった。
 
 
イタリアで友人と合流するまでの期間を残りの所持金だけで耐え凌ぐには、イスラエルに篭っているのは現実的ではなかった。
 
物価の安いダハブなら、多少交通費をかけて行ったとしても元が十分取れると踏んだ。
 
ダハブでの話はまた後日。
 
 
 
迎えにきてくれたタスニームと無事合流。
 
 
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車で中華レストランに連れて行ってくれた。
味は少し変わっていたけれど、まあラーメンかな??違う??と悩む感じだった。
 
 
 
彼はパレスチナ人、かなり手続きが大変だったが頑張って日本に旅行に来たことがあるそう。
 
話を聞いてみると津々浦々回っていて、この食べ物が美味しかった〜と好きな日本食を列挙してくれた。
しゃぶしゃぶが一番好きっぽい。
 
とにかくよく食べた食い倒れ旅を満喫したようだ。
 
 
 
彼は今日本語学科で日本語を学んでいる一年生だが、年は僕よりもずっと上。
実は一度卒業して看護師として働いた後、日本でアラビア語の先生をするために学び直しているのだ。
 
 
夜にはクラブに行って、イギリスからボランティアで来ている学生の送迎会に混ざってきたりもした。
 
 
 
彼との話で最も興味深かったのが宗教についてだ。
彼はもともとムスリムだったが、とある理由でキリスト教徒へと移ったそう。
 
 
キリスト教を選択するまでにいろんな葛藤があったり、自分にはどの宗教があっているのかを探していたためいろんな宗教に詳しかった。
 
 
ユダヤイスラムキリスト教のそれぞれの違いや宗教上禁止されていることはなんなのか。
国ごとの禁止事項の違いなどを詳しく教えてもらえた。
 
 
日本ではあまり宗教色が濃くないことについても知っていた。
 
 
日本の宗教は”社会”だよねと言われた時には感服した。
 
 
今ではそうでもないが、ご近所づき合いを家族と同等かそれ以上に重要視する人もいる。
 
世間体とか人様に迷惑をかけない、記者会見ではおさわがせしました。
 
何かはっきり恩恵を受けた自覚はないが、社会に貢献したいという気持ちを持っている。
 
 
なるほど日本は集団の和を重要視する、ソサエティという宗教を持っているのかもしれない。
 
 
日本国民である僕も言語化したことのなかった発想を聞いて、彼の勉強熱心さにただただ驚いた。
 
 
 
なかなか話題にしづらい宗教のテーマだが、彼が日本の宗教についての考え方を知ってくれているからこそ誤解を招きにくく話しやすかった。
 
 
相手のバックグラウンドを理解していないと対話は成立しない、もしくは浅いもので留まってしまう。
 
この旅を通していろんな国の背景を汲み取って帰国したいなと思った。
 
 
 
 
明日は金曜日で安息日が始まる。
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午前中に買い物をして、公園の原っぱで寝そべりながらみんなでブランチ。
 
 
日没が近づくとどこもかしこもお休み、普段活気で溢れているエルサレムは静かになる。
 
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トラムも当然お休み。
 
今晩はエルサレムでカウチサーフィン。
 
 
泊めてくれたのは旅好きな先生。
 
安息日でも営業している店に行って、名物のサンドを食べながらお話しする。
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共通の旅先について話したのだが、インドが一番盛り上がった。
どの国の人にとってもあの国は強烈なのだなと知って安心した笑。
 
 彼は旅中にカウチサーフィンでよく助けてもらったので、そのお返しとして今度は自分がホストをすることにしているのだそう。
 
 
朝食はシャクシュカという豆のペーストとトマト、キュウリをピタというパンで食べた。
 
お家で朝食を振舞ってもらえるのは、生活しているような気がして嬉しかった。
 
 
 
 
次回はパレスチナ自治区ベツレヘムのお話。