【シンガポール①】海を越えたつながりへの感動
夜9時すぎ、ペナン空港からシンガポールはチャンギ空港に向けて飛び立つ
空港までの渋滞がひどくて乗り遅れるか少しヒヤヒヤしていたのだが、1時間半前には到着
チェックインに進む
何気なくそのまま荷物を乗せると表示は10kg...3kgもオーバーしている、ヤバイ
必死にちょっと待ってと受付の人に話して、服を着込んだり物を捨てたり充電器をポケットに突っ込んだりと創意工夫を凝らしてなんとか7kgジャストに収まった
受付の人も必死さが伝わったのか、わかったわかったって感じで航空券を渡してくれた(追加料金は払いたくないんだ、ありがとう...)
ジェットスターでたったの1,400円。安い、安すぎる。
あっという間に夜11時前にチャンギ空港に到着。
簡単に晩御飯を済ませて、歯磨きをして、めちゃいい感じの椅子を確保して万全の空港泊!そう思っていた...
午前3時、何者かに起こされる
眼鏡も外していてよく見えないけどどうやら空港の警備をしている人間らしい
パスポートを見せろというから見せる
次にチケットがどうこう、と言っている
よく意味がわからないなりに、質問に答えていく
どうやらトランジットで飛行機待ってるとかじゃないなら出て行きなさい的な話
あーね、理解した...うーんまずいことになったぞw
いかにシンガポールとはいえ午前3時に空港からでるのもなぁ...そもそも寝たいし朝9時に空港でシンガポールのアイセック(僕の在籍していた団体)メンバーに迎えに来てもらう予定だし、って感じで結構困った
とりあえず荷物をまとめる
下の階がアライバルの入国審査だぞって言われてそこに行くように指示される
どうやら最後まではついてこないらしいので一旦下の階に向かい、出入国カードを書いたりトイレ行ったりして時間を置いてから別の階段で戻った
なんか逃走中みたい...
黄色いバックパックは今回だけは目立って見つかりやすいから困ったw
そのあとは特に出くわすこともなく無事に朝まで滞在することができた
ちゃんと寝れなかったけどまあまだマシだと思おう
チャンギ空港は世界一寝やすいとか聞いてたから、全く警戒してなかった
チケット持ってたら問題ないと思うけど、もしないなら追い出される可能性があるので空港泊する方は午前3時くらいに気をつけてください
多分端の方の椅子とかならなんも声かけられないと思う、僕は特等席で寝すぎた...
この日は空港までシンガポールのアイセック(僕が所属していた団体)メンバーが迎えに来てくれていた
名前はジョーイ、同い年で数時間くらい話した後に日本語ができることがわかった
それまでは頑張って英語で話をしていたのだが、それ以降は詰まったらちょっと日本語を織り交ぜながら会話した
日本には何度か来たことがあるそうで、結構喋るのが上手だった
今日1日僕の行きたいとリクエストしたところを連れて行ってくれる
昨年の夏にデレックというシンガポールのアイセックメンバーが大阪に来た時に案内したことがあり、彼に今度行くから案内してほしいと頼んだところ紹介してもらったのだ
デレック自身は今ヨーロッパに家族旅行中なので残念ながら会うことはできなかった
共通の組織に属しているというだけで、つながることができて交流できるなんてすごい
グローバルなネットワークの魅力を入国してすぐに感じることができた
朝食にカヤトーストという名物のトーストを一緒に食べて市内へと出発する
めちゃくちゃ暑くて、荷物も10kgちょいあるし、その上睡眠不足なので休みを入れながらの観光となった
チャンギ空港に先月くらいから創られた水のモニュメント
どういう仕組みなのかわからないけれどとにかく美しい現代建築
先進的な国だと玄関口の空港から思わせることのできる立派なものだった
オリンピックの開会式が派手なのと似た効果があると思う
お次は定番のマーライオンにマリーナベイサンズ
この光景を観れただけで大興奮、ザ・シンガポール
定番のマーライオンの水を飲む写真も撮ってもらった、完全にはしゃいでいる
移動中もどんな職が人気なのかとか、なぜ日本では業種ではなくサラリーマンと答える場合が多いのかなどちょっと難しい質問に答えたり尋ねたりしていた
シンガポールは75%が中華系で構成されていて、イギリス占領の時も少し区分が違ったとかでマレーシアとは別に独立したいって意思が強かったらしい
他にも水資源が貴重で、海水や雨水を飲料水に変える大掛かりな施設があったりもした(消費している水の半分ほどをマレーシアからの供給でまかなっている実態があり、その依存をなんとかしたいのだと思う)
慣行に使える時間が実質丸一日だったので案内してくれて本当に助かった
自分一人ではこんなに充実した滞在をすることはできなかった
次に連れて行ってほしいとお願いしたのがFASTという団体だ
このNPOには過去に何人もインターン生を派遣しており、僕自身も現場を見てみたかったり話をしたいという希望があったからだ
突然の訪問だったが快く迎え入れてくれ、活動概要や施設について教えてくれた
ここで活動していた友人のこともしっかり覚えていて、こんなことをしてくれたんだよと話してくれ嬉しい気持ちになった
シンガポールでは奥さんもバリバリ働いていて忙しく、家政婦を雇うことが多いそうだ
ほとんどの場合、雇われる家政婦は外国人労働者だ
その人たちの生活や心の支援、雇用主との良好な関係が築けるように技術の向上といったサポートを行っているのがこの団体だ
この場所で仲間が頑張って活動していたんだなとか、これからもパートナーシップが続いていくことや事業の意義や価値を感じることができてとても幸せな時間だった
スタッフに将来ビッグになって大口の寄付をすると約束してしまったので、僕は頑張らなくてはいけない笑
カンボジアでも同様の約束をしているので平々凡々な人生にするわけにはいかない笑
頑張るぞ🔥
そのあとはシンガポールの委員長など他のメンバーも何人来てくれて晩御飯を食べた
ご飯の後は一人のメンバーのお家に泊めてもらった
洗濯や朝食まで出していただいて、一宿一飯の恩義を受けた
シンガポールは狭くて土地が限られているためほとんどが国が買い上げている公営住宅なのだが、泊めていただいたのは珍しい個人所有のお家だったのでそれは立派だった
この国では海を越えたつながりと恩を受けた
まだまだこの先の国でも仲間と出会うことがあるだろう、楽しみだ
このような経験はグッと世界を近いものにしてくれる
そんな経験を提供してきたことに少し誇りを感じながら眠る