国志夢走

Visionを描き、自身の仕事や人生に誇りを持った人であふれ返る国をつくりたい。「みんながプロフェッショナルに出演できる」そんな社会が理想です。

【インド②】さらばコルカタ、永遠に。

バックパッカーの聖地サダルストリートに繰り出し安宿探し。
今いるサンタナが400ルピーなのでさらにグッと安くなる場所へ!
 
 
歩いていると一人のインド人男性に英語で喋りかけられる。同行してるヒロトは気さくに喋り、僕は怪訝そうに相槌程度。話しているうちに日本語を使い始めた。
 
 
話せるのかと驚いていると、最初から日本語で話しかけるとみんな警戒してしまうから使わないようにしているとのこと。
 
 
すぐわかった、こいつはめっちゃ頭がいい。途中すれ違った他の観光客ともヨーロッパ系の言葉で簡単な会話をする。何ヶ国語喋れるのか...
 
怠惰を極めて勤勉となるとはまさにこのこと
 
 
安宿だとここだねといくつか紹介してくれた。僕は仲介料でも取るんじゃないかと思い、怪しいと呟くと的確にアンサーを返してくるのだ。
 
ほんとラップバトルやればいいと思う、強いよきっと。笑
 
 
「昔は騙して稼いだりしてたけど今はそうじゃない。自分の頭で考えなきゃ。今はただの親切。」
 
 
この言葉通り確かにその時は何もなかったし、その後も見かけたが特に何か問題が起きたわけでもなかった。
 
 
だがどうも有名な詐欺師らしく、信頼関係が構築できて確実にイケるというところまでは親切を積み重ねて目先の勝ちを拾いに行かないらしい...
 
接触してから滞在期間が短かったのが功を奏したのだろうか。印象的な出来事だった。
 
 
 
 
さて、そんなこんなで紹介された宿はなんと半額の200ルピー!
ただ安いだけのことはある。宿の外観は明らかに年季が入ってて、逆に味わい深い。

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屋上があったりと古いが大きく立派な建物。面している路地は少し臭い。
 
 
近くには伝説の宿と呼ばれているパラゴンもあった。
人気小説深夜特急に登場したこともあってか、昔は百人を超える日本人が押し寄せていたそうだ。
 
僕らの泊まる宿の方が安いので今回泊まることはなかった。
 
 
 
エアコンなし、ベッドのみの寝るだけって感じの部屋。wifiは使えるがパスワードの文字列が胡散臭くて*とか入ってる。
 
共有スペースのトイレはボットン式、コンクリ打ちっ放しですぐ横に簡素なシャワーがある。
 
 
 
 
最低限の機能は全て揃ってるが、殺風景で独房っていかにも感じだった。
ずっと暮らしていたら病気になりそうな感じ...南京虫に怯えながら完全防備で寝た。
 
 
 
 
翌朝、コルカタから出るために列車のチケットを買いに行く。
 
外国人窓口の利用者の90%はバングラデシュ。処理する窓口はたったの2つで1時間たっても10組しか捌けてない。
 
翌日に営業開始30分前から並んだが、買えたのは4時間半後だ。
 
一日電車の切符買うだけで潰れた...IT大国な訳がない、俺は信じない。
 
 
 
待ち時間で喋ってたジャマイカ人が行き先が同じだからと自分たちがやっとありつけたチケットカウンターにしれっと付いてきて三人分だ!とか言ってくる。
 
 
受付の人に知ってるやつか?と聞かれ、ここら辺が日本人。「あぁ、うん」って答えちゃうよね、ちゃっかり便乗を黙認してしまう。
 
切符は一枚だけで直接現地で集合しなくちゃならないからまあ面倒だった。
今度からは冷酷に断るようにする。
 
 
 
 
今日でこのボロボロの安宿ともおさらば。なんか少し強くなれた気がしたよ。

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記念撮影

 

この頃は食費も削っていて、ロールという焼いた生地で野菜とかチキン、卵を巻いてできるストリートフードが40ルピーくらいでお腹が結構満たせるということでひたすそればかり食べていた。

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みんな大好きロール。安いしうまい。少しオイリー

結局宿込みで一日¥500以下の生活をしていたことになる。頑張ったなぁ。

 

 

荷物を担いで電車の出発するハウラー駅へと向かう。
バスを捕まえようとするがなかなか行くバスに出会わなかったり、行くバスが見つかっても止まってくれない。
 
 
リキシャが僕らを見て乗れ乗れと迫ってくるおかげでバスも近くを通らないから素通りされる。鬱陶しい。
 
 
15分ほど格闘してやっとのことでバスに乗車。
乗れたバスも最初は行かないとか言いやがって...怒
 
多分荷物が多くて乗せれる乗客が減るから嫌がっていたのだと思う。しつこく食い下がってドアの取っ手を離すまいと握った甲斐があった。
 
 
 
乗車だけでエネルギーを随分吸い取られる、これがインドだ。
 
 
ハウラー駅周辺は人でごった返していた。
どこが駅の入り口かもよくわからない、暑い、押される。
 
あ〜鬱陶しい、インドクソだぁ!と日本語で不満をぶちまけながら歩く。
 
 
目当ての電車を発見。出発の30分前に例のジャマイカ人と待ち合わせしてるのだがこない。
荷物の番を片方がして、片方が水とか必要なものを書いつつジャマイカ人にインスタで場所を伝えるなどする。
 
 
 
これは一人だと大変だっただろう...バックパックがあると何かと気を使わなきゃならない。
 
 
結局ジャマイカ人は待ち合わせ場所に遅刻したが連絡もせず直接ちゃっかり先に乗車して、ギリギリだったなと言わんばかりの反応。
 
 
「ジャマイカ人も鬱陶しいなぁ!」と二人で憤慨。
ここに今強固な偏見が出来上がりつつある。笑
 
 
自分たちの座席に行くとすでに家族が座っている。指定席ではあるが境目はゆるく、貧しいローカルの人は1つの座席を複数人で使うなどするから混雑する。
 
 
 
僕は今回スリーパークラスというランクの車両に乗った。
これは旅人が使う最低ランク。ローカルも普通に利用するレベルだ。
 
 
さらに下にジェネラルというものもあるがオススメしない。
 
えげつなく混むし、短時間ならまだしも夜通しで乗るようなものではない。窃盗のリスクも高い。(実際知り合いが乗り込んですぐスマホを取られたと聞いている)
 
 
 
観光客だとスリーパーより上の2Aなどのランクを使う場合も多いだろう。リスクと値段を天秤にかけて自分で判断しよう。
 
だいたい1つランクが上がるごとに金額は倍違うので、金欠バックパッカーの僕は迷うことなくスリーパーだ。
 
 
 
ベッドは三段あるのだが、中段が普段は折りたたまれていて下段に腰掛けて背もたれがわりに使われる。上段のみが常にベッドとして使える状態だ。
 
 
午後10時ごろにようやく中段を引っ張り出して寝れる体制になった。
じゃんけんの結果勝利し、一番安全性の高そうな上段で寝た。
 
 
荷物を枕がわりに敷いてワイヤーロックで固定。万全の体制で就寝。

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上段だと結構高さがある。向かい側はサイドアッパーの座席。
 
寝ている間にもどんどん人が乗ってきて、夜トイレに立とうと思ったが床一面座り込んでる人で埋まってたので諦めた。
 
 
何はともあれ無事にコルカタを脱出することができた。次はガンジス川のあるバラナシという都市で、順調に行けば朝には着くはずだ。
 
 
 
 
もうくることはないだろう、さらばコルカタ永遠に。