ダイヤはダイヤによって磨かれるように、人は人によって磨かれる
今回の記事のタイトルは「ダイヤはダイヤによって磨かれるように、人は人によって磨かれる」です
これは昨日仲間とご飯を食べた帰り道に思い浮かんだ言葉でした
記事を書くにあたり調べてみると、チェ・ゲバラも似たような言葉を残していたことを知りました
人間はダイヤモンドだ、ダイヤモンドを磨けるのはダイヤモンドしかない、人間を磨くにも人間とコミュニケーションをとるしかないんだよ
少し自分の思い浮かんだニュアンスとは異なりますが、これも素敵な言葉だなと思います
日常の捉え方を少し前向きに変えてくれると思います、ぜひ最後まで読んでください
傷はCutであり、輝きを生む
人間生きていれば楽しいこともあるけれど辛いことや悩むことが多くあるでしょう
その負の感情はほとんどすべて人によるものだと思います
裏切り、失望、嫉妬、不信、劣等感...これらは相手があって初めて存在する感情です
こうして人は傷つくのですが、傷がつくと同時に削り形づくられます
陶芸のろくろが指で圧力を加えなければ一生完成しないのと似ています
人は人と関わることによってたとえ喧嘩をしたり殴り合いをしたりせずとも、傷がつき形づくれます
相手との会話を通してもですが、生き様を見るだけで自分と照らし合わせ傷をつけるのです
これはダイヤモンドの加工で例えると、カットの部分だと言えます
ダイヤモンドには4Cという品質を表す観点が存在します
- Cut(研磨)
- Clarity(透明度)
- Carat(重量)
- Color(色)
この4つです
この中でも最も重要なのがCutです
ブリリアントカットという58面体のカットが最も光を綺麗に反射して輝くと言われています
人も傷をおってカットされている人ほど美しく煌きます
傷ひとつない綺麗な球体の真珠のような美しさもあると思いますが、僕はダイヤのように削られた輝きが好きです
四月は君の嘘の主人公、有馬公生に惹かれます
彼はピアニストなのですが、様々な苦悩を抱えて生きてきました
そんな悲しみに満ちてきたからこそ彼の奏でる音楽は美しく、人々を感動させます
最近僕にもひどく傷つく出来事がありました
これまで信じてきたものや目標が、一瞬で弾け飛ぶようなことです
ですがこの傷が自分の輝きに変換されるのだと思うと、捉え方は大きく変わりました
ありがとうという思いすら湧いてきます
これは原体験という言葉にも言い換えることができるのかもしれませんね
優しさが透明度を高めていく
さてこれまで人の負の側面ばかりを取り上げてきましたが、人はもちろん傷つき傷つけられるだけの存在ではありません
温かく包み込んでくれたり、優しい感情を寄せてくれることもあるでしょう
というかそれがなければ生きていられないです
Cutはダイヤにとって最も重要だと言いましたが、どれだけ綺麗にカットしても透明度がなく濁っていては光は反射しません
内包物がなければないほど綺麗に輝けるそうです
人も同じで、自己否定したり負の感情をもって傷ついたとしてもそれで潰れてしまっては輝けません
人を傷つけるのも人であれば、人を癒すのも人です
人情に触れて、居場所を見つけて安心して、透明度は高まっていくのではないでしょうか
最後に
人はときに愛情や安らぎをもたらしてくれます
でも期待を寄せては絶望したり、傷つけたり傷つけられたり...そんな人との関わりに煩わしさを覚えることもあるでしょう
どうやったって人は人と関わって生きていきます
もうそれは仕方がない、どれだけ敬遠したって軽蔑したって変えようのないことです
でもその関わりがいつか誰かに希望や感動を与えるほどに輝けるよう磨きをかけてくれるのです
怒りに執われる自分を蔑むことも、その感情をもたらせる相手を憎しむことも不必要です
ダイヤはダイヤによって磨かれるように、人は人によって磨かれる
この言葉を思い浮かべて自らを高めてくれている、そう変換すればいいんです
多くの人が眩い輝きを放てますように