UNREASONABLEをREASONABLEにする
遡ること二ヶ月前
僕は関西の学生で来年度ミドルリーダーを務めようと志す学生と、彼らに価値を届けようと名乗りを上げてくれた運営と共に、70名を超える仲間で一泊二日の合宿を作り上げた
そのときのことを記事にする
会期の位置付け
UNREASONABLEというコンセプトで行った
UNREASONABLEとは、無茶なという意味の英語である
二年前は僕も参加者と同じミドルリーダーへと挑んでいく19才だった
もっと成長するため、仲間の成長を生み出すためにミドルリーダーになり、
良いチームを創り上げたいと思っていた
しかし、結果は散々なものであった。僕の人生の中で最もはっきりした失敗経験だ
事業推進はできなかったし、理想も描けず仲間を導くことができなかった
リーダーとしての成長、メンバーの育成、幹部とフロントの連結ピン、事業の推進主体といった役割を求められる
これを読んでわかる通り、ミドルリーダーは非常に難易度が高い
僕が身に染みて分かった失敗を繰り返してほしくはなかった
だからこそミドルリーダーになる前に無茶さを知っていて欲しかった
もちろん無茶なことを突きつけるだけでは意味がない
今は無茶なことも、当たり前(=Reasonable)にしたい
「UnreasonableをReasonableにする」
この目標を達成するべく一泊二日の会期を行った
本番までの困難
会期のコンテンツ設計を僕と名古屋大学、大阪市立大学、同志社大学の人事部長の四名で行った
コンセプトを決めるまでは順調に進んでいったがそこからは苦戦した
住んでいる場所は離れているし各々の委員会の仕事もあるのでリモートワークは難しい
来年度の委員長になるために選挙に立候補して日々膨大な仕事を抱えているメンバーもいたし、僕も会期の前日まで大学のテストがあったりもした(結構やばかった笑)
そんな中でも皆の役割規定や、信用できる会場や当日の運営を任せられるハード統括の存在、 何よりコンセプトへの深い共感が会期を無事終えることにつながった
ワークスタンスを揃えて高いモチベーションで仕事をする難しさを知ることができた
直接顔を合わせて仕事ができた二日間は驚くほど早く仕事は進んだ
オフラインでのミーティングのありがたさが身に染みたのを覚えている
普段から会わなくてもできることはして、会える時間をより濃いものにしよう
会期は雰囲気づくりが全て
そんなこんなで迎えた当日
ハコモノの設計はしたことがあったが、これだけ大勢で参加者のばらつきがあるものは初めてだった
早速ハコモノの難しさを感じることになる
コンセプトを話してスタートしたものの、どうも会場の熱が上がらなかったのだ
メンターをしてくれていた仲間のアドバイスを随時もらいながら、みんなを歩かせてみたりと臨機応変に対応したもののボルテージは上がりきらなかった
- 会場の広さや音楽などの環境要因
- 参加者の期待値や現状のばらつき
- セッションの時間設計
- 運営側のマインドセット
- Goal状態とそのフローの不明瞭さ
これらがうまく噛み合わなかったがゆえのことだったと思う
テクニック的なことでいうと、音響をでかくすることで話し声を大きくさせて熱気を帯させるとか、参加者のGoal状態までの段階設定をすることが有用だった
メンター陣が主体的にこの場を良くしようと一枚岩になって動くことの影響の大きさも実感した
信用の置ける関西の逸材が集まってくれたおかげだ
転換点となった初日の夜
「来年の成果のほとんどをつくりあげる人材が育つ会期がこんなんじゃだめだ」
この問題意識から初日の夜にこれ以降の進行を一から見直すこととなった
その時は本当に大変だったけれど、この判断は正しかったと思っている
必死感にかけていて、どことなくぬるっと進んでいる感覚があったのだ
その違和感や、自分がどういう思いを持っていて、どんな場にしたいと思っているのかを着飾ることなく伝えた
流暢でもまとまりもない話だったが、語気や雰囲気から思いが参加者に伝わった感覚があるのをはっきりと覚えている
そのあと感じたことを元に分かれて二日目の目標設定を改めて行った
夜の活気は打って変わって激しいものだった
今抱えている悩みを吐露していたり、聞きたいことを熱心に聞いていたりと皆がすべきだと思うことに真剣に向き合っていた
その勢いとともに二日間の合宿は無事に幕を降ろした
気づくことのできた自分の弱さと気づき
この会期を通して自分自身の弱さや嫌な人間性が何度か見えた
思い通りにしたいという支配欲、余裕がなくなった時の言動の乱れ、恥をかきたくないというプライドを露呈してしまった
運営の仲間が支えてくれなかったら大失敗に終わってもおかしくはなかった
新しく気づいたこともある
いつもはわかりやすく淡々と話してきたのだが、感情を抑えずに話さなくちゃいけない場面が多々あった
人前で自身の感情を解放するのは恥ずかしいし疲れるから正直苦手だ
でも、確かに相手に伝わったのだ
自分の感情など目的のためには些細なことで、目的達成の道具に過ぎないと思える時にいいパフォーマンスができると気づいた
最後に
基準値を上げることが大切だなんて当たり前
今までできてこなかったことをできるようにするんだから難しいに決まってる
でもその難しさを超え、当たり前を塗り替えるから未来は少しずつ良くなっていく
去る者がこうして未来に託し、託されたものがまた託す
その脈々と受け継がれるプロセスがエモくて仕方がない
この場に集った若者が、また他の誰かのUnreasonableをReasonableに変えるLeaderの群になることを心から願っている
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